漱石と姦通罪 : 前期三部作の誕生と家父長制批判

書誌事項

漱石と姦通罪 : 前期三部作の誕生と家父長制批判

千種キムラ・スティーブン著

彩流社, 2023.8

タイトル別名

Soseki and adultery law : his first trilogy and criticism of patriarchy

漱石と姦通罪 : 前期3部作の誕生と家父長制批判

タイトル読み

ソウセキ ト カンツウザイ : ゼンキ サンブサク ノ タンジョウ ト カフチョウセイ ヒハン

大学図書館所蔵 件 / 44

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

『三四郎』『それから』『門』で、漱石は「姦通罪」を批判している―。「姦通罪」を制定し、改悪した「国家権力」と家父長的「家」制度への、漱石の挑戦を読む。

目次

  • 前期三部作の前提(三部作の構造―旧約聖書とズーデルマンの『消えぬ過去』の影響;姦通という主題、および「姦通罪」に対する従来の研究の誤解;漱石自身の姦通願望の投影だという説;従来の研究の「姦通罪」に対する誤解;「姦通罪」の歴史、検閲)
  • 第1部 『三四郎』―姦通劇の開幕(はじめに―『三四郎』の構造、および読みの問題;三四郎が元「海軍の職工」の妻との姦通に失敗する話の政治性 ほか)
  • 第2部 『それから』―「天意に叶ふ」恋の物語(はじめに―「維新の志士」的気迫;「天意」とは ほか)
  • 第3部 『門』―誰も死なない姦通小説の誕生(はじめに―『門』の革新性;姦通文学の歴史 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ