「書くこと」の一九世紀明治 : 言文一致・メディア・小説再考
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「書くこと」の一九世紀明治 : 言文一致・メディア・小説再考
岩波書店, 2023.8
- タイトル別名
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書くことの一九世紀明治 : 言文一致メディア小説再考
- タイトル読み
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「カク コト」 ノ ジュウキュウセイキ メイジ : ゲンブン イッチ・メディア・ショウセツ サイコウ
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注記
収録した論稿の中には、「新聞小説の生成過程についての包括的な調査研究」(2005-2006年度)、「時事小説の系譜についての総合的な調査研究」(2007-2008年度)、「初期「東京日日新聞」紙面の総合的な調査研究」(2011-2013年度)など、いずれも基盤研究(C)の研究代表者として、科学研究費補助金を受けた研究が含まれている
内容説明・目次
内容説明
なぜ私たちは文字を学ぶことになったのだろうか。この問いを歴史的に見定めると共に、現代社会の根底をなす社会の歴史的変容を、言文一致の誕生、写実技法の修辞、言語媒体の流通、「小説」の歴史、近代作者の形成といった観点から、一九世紀明治という時代に再考し、新たな文学史の可能性を探る。
目次
- 序章 “書くこと”と社会
- 第1部 声と文字(文字文化としての音読と黙読―歴史の重層的な把握をめざして;声を超越する言文一致;明治初年の「言」と「文」―言文一致論前史;傍聴筆記と言文一致小説―三遊亭円朝の受容)
- 第2部 事実という表象(明治初期新聞雑報の文体―現実という制度をめぐって;現実感のある文体―模写の修辞学的背景;実事というイデオロギー―明治初期の歴史叙述に見る「実」の内実)
- 第3部 メディアとしての文字(幕末明治のかわら版と公共性;文明開化とことわざ―『西洋諺草』の流通圏;新聞改良と円朝速記本)
- 第4部 「小説」の一九世紀(「小説」の一九世紀;人情本の再生まで―明治初年の恋愛小説に関する一考察;時事小説の「事実」把握―一八七九年の切断面)
- 第5部 近代的「作者」の誕生(坪内逍遙・模写説の成立―『南総里見八犬伝』という鏡;『一読三歎当世書生気質』における“作者”の位相―人情本を鏡として;「作者」と天才―近代作家像の生成)
- 終章 一九世紀明治の可能性―内藤加我の出版活動
「BOOKデータベース」 より