書誌事項

破戒と男色の仏教史

松尾剛次著

(平凡社ライブラリー, 955)

平凡社, 2023.10

増補

タイトル別名

増補破戒と男色の仏教史

タイトル読み

ハカイ ト ナンショク ノ ブッキョウシ

注記

平凡社新書 2008年刊の増補

参考文献: p203-208

内容説明・目次

内容説明

仏教には釈迦が説いた厳しい戒律がある。それにもかかわらず、日本の仏教界には、中世にはすでに男色文化ができあがっていた。稚児をめぐって争い、失っては悲しみにくれ、戒律護持を誓っては、何度も破る―。荒れはてた仏教界で、「戒律復興」の声とともに立ちあがったのが、鎌倉新仏教の宗祖たちだった。戒と僧侶の「身体論」から見た、苦悩と変革の仏教史。

目次

  • 第1章 持戒をめざした古代(なぜ戒律が必要となったのか;待たれていた鑑真と国立戒壇;延暦寺戒壇の成立)
  • 第2章 破戒と男色の中世(守れなかった戒―宗性の場合;僧侶の間に広がった男色)
  • 第3章 破戒と持戒のはざまで(中世日本に興った“宗教改革”;女性と成仏;戒律の復興を人々に広める;延暦寺系の戒律復興と親鸞)
  • 第4章 近世以後の戒律復興

「BOOKデータベース」 より

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