東アジアの「孝」の文化史 : 前近代の人びとを支えた価値観を読み解く
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書誌事項
東アジアの「孝」の文化史 : 前近代の人びとを支えた価値観を読み解く
(アジア遊学, 288)
勉誠社, 2023.10
- タイトル別名
-
東アジアの孝の文化史 : 前近代の人びとを支えた価値観を読み解く
- タイトル読み
-
ヒガシアジア ノ コウ ノ ブンカシ : ゼンキンダイ ノ ヒトビト オ ササエタ カチカン オ ヨミトク
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内容説明・目次
内容説明
中国をはじめとする東アジアの文明の歴史において重要な役割を果たし、かつては東アジアの人々にとって最も重要な価値観、行動規範であった、「孝」という思想と文化。東アジア各国において伝承された「孝」は、歴史や文化的背景によって異なり、様々な形で表象されてきた。考古学の文物や文献および敦煌の文書などの重要な一次的資料にはどのような形で残されてきたのか。孝の文化は仏教とどのように融合して、変化したのか。また、日本の説話、和歌、謡曲、絵画などではどのように表現されてきたのか。社会史、思想史、文学史、美術史など多領域に散見される「孝」という文化が、長い歴史の中で果たしてきた役割を客観的に認識し、学際的な視点から考察する。
目次
- 1 孝子伝と孝子伝図(中国の考古資料から孝子伝図の伝統を見る;舜の物語攷―孝子伝から二十四孝へ;伝賀知章草書『孝経』と唐宋時代『孝経』テクストの変遷;曹操高陵画像石の基礎的研究;原谷故事の成立)
- 2 仏教に浸透する孝文化(報恩と孝養;“仏伝文学”と孝養;孝養説話の生成―日本説話文芸における『冥報記』孝養説話;説草における孝養の言説;元政上人の孝養観と儒仏一致思想―『扶桑隠逸伝』における孝行言説を中心に;韓国にみる“孝の文芸”―善友太子譚の受容と変移;平安時代における仏教と孝思想―菅原文時「為謙徳公報恩修善願文」を読む)
- 3 孝文化としての日本文学(漢語「人子」と和語「人の子」―古代日本における“孝”に関わる漢語の享受をめぐって;浦島子伝と『董永変文』の間―奈良時代の浦島子伝を中心に;『蒙求和歌』における「孝」の受容;謡曲における「孝」;『孝経和歌』に見る日本における孝文化受容の多様性;和漢聯句に見える「孝」の題材;橋本関雪「木蘭」から見る「孝女」木蘭像の変容)
「BOOKデータベース」 より