書誌事項

嫉妬と階級の『源氏物語』

大塚ひかり著

(新潮選書)

新潮社, 2023.10

タイトル別名

嫉妬と階級の源氏物語

タイトル読み

シット ト カイキュウ ノ『ゲンジ モノガタリ』

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注記

『源氏物語』の嫉妬年表: p245-250

参考原典: p251-252

内容説明・目次

内容説明

不遇の才女・紫式部が洞察した「嫉妬の本質」とは?上流貴族から祖父の代に零落し、夫も亡くし、藤原道長の「お手つき」となり、その娘の家庭教師に甘んじた紫式部。「落ちぶれ感」を抱えた彼女が「もうひとつの人生」を求めて書きはじめた物語には、階級社会に渦巻く激しい嫉妬が描かれている。人気古典エッセイストが、源氏物語に秘められた紫式部のメッセージを読み解く。

目次

  • はじめに 『源氏物語』は嫉妬に貫かれた「大河ドラマ」
  • 第1章 『源氏物語』は「ifの物語」?
  • 第2章 はじめに嫉妬による死があった
  • 第3章 紫式部の隠された欲望
  • 第4章 敗者復活物語としての『源氏物語』
  • 第5章 意図的に描かれる逆転劇
  • 第6章 身分に応じた愛され方があるという発想
  • 第7章 「ふくらんでいく世界」から「しぼくでいく世界」へ
  • 第8章 嫉妬する召人の野望
  • 第9章 腹ランク最低のヒロイン浮舟の生きづらさ
  • 第10章 男の嫉妬と階級・少子・子無し・結婚拒否という女の選択
  • おわりに 紫式部のメッセージ

「BOOKデータベース」 より

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