海外の日本中世史研究 : 「日本史」・自国史・外国史の交差
著者
書誌事項
海外の日本中世史研究 : 「日本史」・自国史・外国史の交差
(アジア遊学, 289)
勉誠社, 2023.10
- タイトル別名
-
海外の日本中世史研究 : 日本史自国史外国史の交差
- タイトル読み
-
カイガイ ノ ニホン チュウセイシ ケンキュウ : 「 ニホンシ 」 ・ ジコクシ ・ ガイコクシ ノ コウサ
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注記
2022年3月に開催された国際シンポジウム『海外の日本中世史研究-「日本史」・自国史・外国史の交差』(歴史家ワークショップ主催)の報告者を中心に執筆者を募り書籍化
内容説明・目次
内容説明
知の交差から循環へ―日本中世史は、日本人研究者による「自国史」研究としてだけでなく、海外においても、日本とは異なる文化的・学術的背景のもとで研究が進められ、地域ごとの特色を帯びながら独自の発展を遂げている。この数十年の間、国や地域を越えた学術交流はより一層広がりをみせているが、各地域における研究視角や背景を踏まえた相互参照・相互批判までには至っていないのが実情である。本書では、英語圏・韓国・中国・ドイツ語圏における研究の動向、在外研究による経験・知見、参照軸としての日本における外国史研究、外国語で書かれた近年の研究成果などを通じて、多元的に存在する地域ごとの「知の体系」を照らし出すことで、「知の循環」の実践のための道筋を示す。
目次
- 1 海外における日本中世史研究の現在(光と闇を越えて―日本中世史の展望;韓国からみた日本中世史―「伝統」と「革新」の観点から;中国で日本中世史を「発見」する;ドイツ語圈における日本の中世史学;英語圏の日本中世経済史研究;女性史・ジェンダー史研究とエージェンシー;海外における日本中世史研究の動向―若手研究者による研究と雇用の展望)
- 2 日本側研究者の視点から(イギリス滞在経験からみた海外における日本中世史研究;もう一つの十四世紀・南北朝期研究―プリンストン大学での一年から;歴史翻訳学ことはじめ―英語圏から自国史を意識する;ケンブリッジ日本学見聞録―研究・教育体制と原本の重要性;ドイツで/における日本中世史研究)
- 3 日本で外国史を研究すること(日本で外国史を研究すること―中世ヨーロッパ史とイタリア史の現場から;交錯する視点―日本における「外国史」としてのベトナム史研究;日本でモンゴルを研究すること;自国死と外国史、知の循環―近世オランダ宗教史学史についての一考察)
- 4 書評と紹介(南基鶴『鎌倉幕府政治史の研究』;河合佐知子『土地が生み出す「力」の複雑性―中世前期の荘園領主としての天皇家の女性たち』 ほか)
「BOOKデータベース」 より