歴史叙述としての平家物語

Bibliographic Information

歴史叙述としての平家物語

塩山貴奈著

勉誠社, 2024.2

Other Title

『平家物語』の成立とその周辺

Title Transcription

レキシ ジョジュツ トシテノ ヘイケ モノガタリ

Available at  / 64 libraries

Note

学習院大学大学院人文科学研究科に提出した学位論文「『平家物語』の成立とその周辺」に加筆・修正を加えたもの

索引: 巻末p1-6

Description and Table of Contents

Description

成立以来、さまざまなかたちで広く流布し、社会への大きな効力を持ちつづけてきた『平家物語』。現代にいたるまで、源平の時代にたいするイメージや歴史認識に小さからぬ影響を与え続けているこの物語には、史実とは距離のある叙述がところどころに散りばめられている。史実とは異なる「歴史」を語る『平家物語』の歴史叙述とは、いったいいかなるものなのか。何を語るべく成立したものなのか―平家嫡流たる小松家にかんする描写のありかたや東大寺の勧進聖、俊乗房重源をめぐる中世の言説などを、これまであまり注目されてこなかった事柄や資料などへ着目し、多角的に検討。あらたな角度から史実と虚構を含みこんだ『平家物語』の歴史叙述の相貌を照射する。

Table of Contents

  • 第1部 小松家の物語(土佐守宗実説話成立考;平重盛の法名をめぐって;「小松家」のあり方と宗実説話)
  • 第2部 物語の形成と展開(頼朝助命譚にみる重盛と頼朝;「重衡被斬」の成立背景;興福寺大乗院尋尊の記す源平の時代)
  • 第3部 中世の言説にみる重源(重源の入宋をめぐる言説とその展開;重源像の変遷―「匪直也人」「南無阿弥陀仏」;重源と東大寺・醍醐寺・高野山の語られ方;阿波守宗親説話の形成と人物;『平家物語』の重源)

by "BOOK database"

Details

  • NCID
    BD05804463
  • ISBN
    • 9784585390374
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    17, 260, 6p
  • Size
    22cm
  • Classification
  • Subject Headings
Page Top