歴史叙述としての平家物語
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歴史叙述としての平家物語
勉誠社, 2024.2
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『平家物語』の成立とその周辺
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レキシ ジョジュツ トシテノ ヘイケ モノガタリ
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Note
学習院大学大学院人文科学研究科に提出した学位論文「『平家物語』の成立とその周辺」に加筆・修正を加えたもの
索引: 巻末p1-6
Description and Table of Contents
Description
成立以来、さまざまなかたちで広く流布し、社会への大きな効力を持ちつづけてきた『平家物語』。現代にいたるまで、源平の時代にたいするイメージや歴史認識に小さからぬ影響を与え続けているこの物語には、史実とは距離のある叙述がところどころに散りばめられている。史実とは異なる「歴史」を語る『平家物語』の歴史叙述とは、いったいいかなるものなのか。何を語るべく成立したものなのか―平家嫡流たる小松家にかんする描写のありかたや東大寺の勧進聖、俊乗房重源をめぐる中世の言説などを、これまであまり注目されてこなかった事柄や資料などへ着目し、多角的に検討。あらたな角度から史実と虚構を含みこんだ『平家物語』の歴史叙述の相貌を照射する。
Table of Contents
- 第1部 小松家の物語(土佐守宗実説話成立考;平重盛の法名をめぐって;「小松家」のあり方と宗実説話)
- 第2部 物語の形成と展開(頼朝助命譚にみる重盛と頼朝;「重衡被斬」の成立背景;興福寺大乗院尋尊の記す源平の時代)
- 第3部 中世の言説にみる重源(重源の入宋をめぐる言説とその展開;重源像の変遷―「匪直也人」「南無阿弥陀仏」;重源と東大寺・醍醐寺・高野山の語られ方;阿波守宗親説話の形成と人物;『平家物語』の重源)
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