誘惑する他者 : メルヴィル文学の倫理 Others that seduce : on the ethics of Melville's literature
著者
書誌事項
誘惑する他者 : メルヴィル文学の倫理 = Others that seduce : on the ethics of Melville's literature
法政大学出版局, 2024.3
- タイトル読み
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ユウワク スル タシャ : メルヴィル ブンガク ノ リンリ
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注記
引用文献: 巻末p1-21
収録内容
- 序章
- 『白鯨』における寂しい個人主義
- 『イズラエル・ポッター』における倫理的寂しさ
- 痕跡を書き残す
- 他者を貫く
- 誰も自分の父たりえない
- 時間の暴力に抗う
- 差異を超える
- 秘密の感情
- バートルビーの机
- ビリーを撃つ
内容説明・目次
内容説明
『白鯨』『ビリー・バッド』「バートルビー」をはじめ、安易な解釈を許さない数々の問題作で知られる19世紀米国の大作家メルヴィル。その主要作品群を精読し、誘惑すると同時に理解を拒絶する他者、配達不能郵便(デッドレター)のモチーフ、孤独や共同体や帝国主義的暴力の問題など、書くこと/読むことの根源に関わるテーマを徹底的に掘り下げる。メルヴィル読解への最高の手引き。
目次
- 第1部 他者を求める―孤独な水夫たち(『白鯨』における寂しい個人主義;『イズラエル・ポッター』における倫理的寂しさ;痕跡を書き残す―『ジョン・マーと水夫たち』における孤独の共同体)
- 第2部 他者を見つける―不気味な自己像(他者を貫く―『タイピー』における個人と共同体;「誰も自分の父たりえない」―『ピエール』におけるデッドレターと血縁)
- 第3部 他者を取り込む―帝国的欲望(時間の暴力に抗う―「エンカンタダス」における不確かな未来;差異を超える―「ベニト・セレノ」における認識の詩学)
- 第4部 他者を覗く―沈黙の裂け目(秘密の感情―『信用詐欺師』における障害と公共空間;バートルビーの机―情動理論とメルヴィル文学;ビリーを撃つ―媒介される内面)
「BOOKデータベース」 より