〈学知史〉から近現代を問い直す
著者
書誌事項
〈学知史〉から近現代を問い直す
有志舎, 2024.3
- タイトル別名
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学知史から近現代を問い直す
- タイトル読み
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ガクチシ カラ キンゲンダイ オ トイナオス
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注記
その他の編者: 斎藤英喜, 山下久夫, 星優也
本書に関連する主要文献年表: p402-423
収録内容
- 大正デモクラシー期-一九四五年
- 「日本ファシズム」と天皇霊・ミコトモチ論 / 斎藤英喜
- 一九二〇年代における国体論者間の知的交流について / 西田彰一
- 学知としての「帝国の歴史学」 / 沈熙燦
- 山口麻太郎の一国民俗学批判とその背景 / 中野洋平
- 戦時下の『源氏物語』から見る国策と学問 / 藤巻和宏
- アジア・太平洋戦争期の山崎闇斎研究 / 松川雅信
- 占領期-一九五〇年代
- 尾藤正英と「民族の文化について」 / 三ツ松誠
- 歴史学の境界を揺さぶる実践 / 高田雅士
- 「伝統芸術の会」と民俗芸能 / 黛友明
- 「民衆宗教」言説と気まずい隣人たち / 永岡崇
- 高度経済成長期-一九七〇年代
- 六〇年安保と知識人 / 鎌倉祥太郎
- 「民族」概念をめぐる学知の転換点 / 田中聡
- 網野善彦と桜井好朗の学知史 / 星優也
- ポスト全共闘の学知としてのオカルト史研究 / 栗田英彦
- 戦前-戦後を通した学知の変容と対話
- 「文献学者宣長」像をめぐる国学の学知史 / 山下久夫
- 英雄時代論にみる文学と歴史 / 三浦佑之
- 「共同体」からの抵抗 / 末次智
- 「アイヌ文化期」概念の形成と展開 / 蓑島栄紀
- 縄文の「発見」と神話学 / 平藤喜久子
内容説明・目次
内容説明
歴史学、国文学、民俗学、神話学、思想史研究などの枠組みを超え、現代という閉ざされた時代の現実と、人文学研究の閉塞状況をともに打ち破る方向を見通す試み。
目次
- 第1部 大正デモクラシー期〜一九四五年(「日本ファシズム」と天皇霊・ミコトモチ論―丸山真男、橋川文三、そして折口信夫;一九二〇年代における国体論者間の知的交流について―井上哲次郎・筧克彦・上杉慎吉;学知としての「帝国の歴史学」―近代史学史の再検討のために;山口麻太郎の一国民俗学批判とその背景―一九三〇年代の地域・地域性概念の在り処を手がかりに;戦時下の『源氏物語』から見る国策と学問―「学知」は誰のものか;アジア・太平洋戦争期の山崎闇斎研究―平泉澄と阿部吉雄)
- 第2部 占領期〜一九五〇年代(尾藤正英と「民族の文化について」;歴史学の境界を揺さぶる実践―国民的歴史学運動が目指したもの;「伝統芸術の会」と民俗芸能―一九五〇年代の隠れた文脈;「民衆宗教」言説と気まずい隣人たち―創価学会の場所)
- 第3部 高度経済成長期〜一九七〇年代(六〇年安保と知識人―「大衆」をめぐる認識の布置;「民族」概念をめぐる学知の転換点―「人民」概念との関係を軸として;網野善彦と桜井好朗の学知史―一九七〇年代中世史研究の一面;ポスト全共闘の学知としてのオカルト史研究―武田崇元から吉永進一へ)
- 第4部 戦前〜戦後を通した学知の変容と対話(「文献学者宣長」像をめぐる国学の学知史―芳賀矢一・村岡典嗣・西郷信綱・子安宣邦・百川敬仁;英雄時代論にみる文学と歴史―西郷信綱と石母田正;「共同体」からの抵抗―山下欣一の初期論文を読む;「アイヌ文化期」概念の形成と展開―近代日本の学知と「アイヌ」史;縄文の「発見」と神話学)
「BOOKデータベース」 より