無意味なものと不気味なもの
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無意味なものと不気味なもの
(中公文庫, [か-89-2])
中央公論新社, 2024.5
- タイトル読み
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ムイミナ モノ ト ブキミナ モノ
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注記
文藝春秋 2007年刊に書き下ろしを加える
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
あれはいったい何だったのだろう―私たちの心をざわつかせ、名状しがたい不安感を呼び起こす、過去の体験や不穏な記憶。作家・精神科医である著者が、そうした人間心理の暗部に触れる“無意味で不気味なもの”の正体を、ラヴクラフトや車谷長吉などの小説作品に探る。異色の恐怖文学論に書き下ろしの新章を増補した決定版。
目次
- 隠蔽された顔―ナサニエル・ホーソーン『牧師の黒のベール』
- 本物そっくり―河野多惠子『半所有者』
- 糞と翼―パトリック・マグラア『長靴の物語』
- 姿勢と連想―古井由吉『仁摩』
- 受話器を握る怪物―H.P.ラヴクラフト『ランドルフ・カーターの陳述』
- 孤独な日々―日影丈吉『旅は道づれ』
- 南洋の郵便配達夫―J・M・スコット『人魚とビスケット』
- 描きかけの風景画―藤枝静男『風景小説』
- 墜落する人―レイ・ブラッドベリ『目かくし運転』
- 救われたい気持ち―高井有一『夜の音』
- 果てしない日々―クレイ・レイノルズ『消えた娘』
- 世界の構造―富岡多惠子『遠い空』
- グロテスク考―カースン・マッカラーズ『黄金の眼に映るもの』
- うふふ。―車谷長吉『忌中』
- 昆虫的―内田百閒『殺生』+ブルーノ・シュルツ『父の最後の逃亡』
- 文庫版ボーナストラック 入り込んでくる人―庄野潤三『黒い牧師』
「BOOKデータベース」 より