絶望の果ての戦後論 : 文学から読み解く日本精神のゆくえ
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絶望の果ての戦後論 : 文学から読み解く日本精神のゆくえ
(クライテリオン叢書)
啓文社書房 , 啓文社 (発売), 2024.6
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ゼツボウ ノ ハテ ノ センゴロン : ブンガク カラ ヨミトク ニホン セイシン ノ ユクエ
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Description and Table of Contents
Description
文芸誌には絶対に載らない、ド直球の文学論!多極化する世界で、アメリカに甘えてきた日本人は自立できるのか。日本人の真価を問う対米従属文学論。太宰治、三島由紀夫、大江健三郎、村上春樹、村上龍、高橋源一郎、島田雅彦…。
Table of Contents
- 第1部 座談会 対米従属文学論(「平和」への戸惑い 太宰治「トカトントン」大岡昇平「生きている俘虜」;「戦後的日常」への頽落―「第三の新人」をめぐって 小島信夫『アメリカン・スクール』安岡章太郎「ガラスの靴」;「戦後的日常」の拒絶 三島由紀夫『真夏の死』「憂国」;戦後的ニヒリズムへの「監禁」 大江健三郎「後退的青年研究所」「セヴンティーン」;戦後的ニヒリズムの臨界値 開高健『輝ける闇』村上龍『限りなく透明に近いブルー』;高度成長後の風景 村上春樹『風の歌を聴け』田中康夫『なんとなく、クリスタル』;「国土の荒廃」を読む 石牟礼道子『苦海浄土―わが水俣病』富岡多恵子『波うつ土地』;「ポスト・モダン」の頽落を超えて 高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲)
- 第2部 観念的な、あまりに観念的な―戦後批評の「弱さ」について(内なる他者の発見;隠された弱さ;自己を超えるものへの問い;観念のカタストロフィ;滅びぬ自然)
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