都市の緑は誰のものか : 人文学から再開発を問う
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書誌事項
都市の緑は誰のものか : 人文学から再開発を問う
ヘウレーカ, 2024.9
- タイトル読み
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トシ ノ ミドリ ワ ダレ ノ モノ カ : ジンブンガク カラ サイカイハツ オ トウ
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注記
その他の著者: 鬼頭秀一, 穂鷹知美, ルプレヒト・クリストフ, 青田麻未, 高橋綾子
都市と自然を知るためのブックガイド: p284-291
内容説明・目次
内容説明
各所で進む都市の再開発や樹木伐採。例えば神宮外苑再開発では市民や専門家から反対や再考を促す声があがり、その動向が注目されてきたが、開発する側は進める姿勢を崩していない。そんな状況をふまえ、倫理学、歴史学、美学など人文学の研究者たちがそれぞれの分野から、関係的価値、グリーンインフラ、将来世代への責任、マルチスピーシーズなどのキーワードを軸に、都市の再開発のあり方や進め方について論じる。都市の自然と人とのかかわり、都市の自然がもたらすかけがえのないものについて人文学の視点から光をあて、再開発が蝕むものは何か、そうではない再開発の可能性について諸外国の例などもまじえて論じる。都市計画や環境問題に関心のある方はもちろん、自分の住む街のこれからを考えたい方におすすめです。
目次
- 1 神宮外苑再開発を問う(場所の記憶から照射するジェントリフィケーション;人と深い関わりがある自然の保全の理念はどうあるべきか―自然の関係的価値の視点からの神宮「外苑」問題;都市における自然の価値―「機能的価値」と「関係的価値」の視点から)
- 2 持続可能な都市をめざして(都市の生きた遺産としてのグリーンインフラ;ヨーロッパの持続可能な都市の輪郭―気候変動への対応、スクラップ&ビルドしない再開発;すべての生き物のためにデザインされた共存共栄都市へ―マルチスピーシーズ都市とはなにか;将来世代にどのような都市を残すか―杜の都・仙台の実践)
- 3 美学と詩学から人と環境との関わりを考える(生活の時間と公園の時間―都市における自然がもつ美的意義;場所や自然とどのような関係をもつべきか―生態地域主義と環境詩学の視点から;より多くの人々が都市を故郷と呼ぶ時代に向けて)
「BOOKデータベース」 より