源氏物語のこころ
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源氏物語のこころ
(朝日選書, 1044)
朝日新聞出版, 2024.10
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ゲンジ モノガタリ ノ ココロ
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参考文献: p243-245
Description and Table of Contents
Description
精神科医で小説家の著者が、50年にわたって読みこんできた『源氏物語』。この長大な名作が、千年の時を読みつがれてきた秘密とは何か。全54帖を通して繰り返される別離と死別の様相。主な25人の女君たちの生き方、人生観の違いを「心表現」でどのように描きわけたのか。さらに藤壷宮をめぐる光源氏と桐壷帝のように、恋に挑む7つの「三角関係」に複雑な心の道筋を追う。本居宣長、小林秀雄の『源氏物語』への洞察を礎に、短篇『源氏の君の最後の恋』を書いたユルスナールにつなげる独自な文学地図を示し、微細で多様な心の言葉から大作に向かう道筋を解きあかす。紫式部の「ネガティブ・ケイパビリティ」を丹念に探り当てた、真新しい視点による『源氏物語』の最良の手引書。
Table of Contents
- 第1章 紫式部が「こころ」をとらえる基本のことば
- 第2章 源氏物語五十四帖のあらすじ、別離と死別
- 第3章 こころの対比
- 第4章 不安と迷いに揺らぐこころ
- 第5章 物語を動かす興味を持つ心
- 第6章 現代語とは異なる三つの「心」表現
- 第7章 主な女君たち二十五人の心
- 第8章 光源氏の恋挑みと心
- 第9章 文化・風俗の中の心
- 第10章 四十七帖「総角」は紫式部の最高到達点
- 第11章 心と魂・胸・身
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