「憲政常道」の近代日本 : 戦前の民主化を問う
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書誌事項
「憲政常道」の近代日本 : 戦前の民主化を問う
(NHKブックス, 1292)
NHK出版, 2025.1
- タイトル別名
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憲政常道の近代日本 : 戦前の民主化を問う
- タイトル読み
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「ケンセイ ジョウドウ」 ノ キンダイ ニホン : センゼン ノ ミンシュカ オ トウ
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注記
表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
事項索引: p420-423
人名索引: p424-430
内容説明・目次
内容説明
民主主義は米国のプレゼントではない 「日本の軍部が台頭したのは政党が腐敗していたから」とか、「大正デモクラシーが戦前民主主義のピーク」というイメージは歴史の事実と一致するのか。否、むしろ近年明らかになったのは、政党政治に肯定的な元老や、婦人参政権を推進する政党であり、協調外交維持に努める政府、軍縮に協力的な軍部大臣である。本書は、議会多数党間で政権交代を行う現代的な仕組みが「憲政常道」の名で百年前に形づくられていく様子を明らかにし、日本の民主主義の出発点が第一次世界大戦後にあったと見る。多彩な引用と篤実な叙述で蘇る、忘れられた戦前日本の姿!
目次
- 本書に関連する主な政党の変遷
- 序章 第一次世界大戦後の世界と日本―政党政治の智慧と経験をめぐって
- 第一章 二つの政友会内閣と大戦後の国際協調外交―転換期の帝国日本と初の政党内閣期 一九一八‐二二年
- 第二章 転換期の首相選定と第二次憲政擁護運動―政党内閣制の確立を求めて 一九二二‐二四年
- 第三章 二つの加藤高明内閣と政党内閣制の成立―男子普選体制下での三党鼎立 一九二四‐二七年
- 第四章 昭和天皇と「憲政常道」下の二大政党内閣―政友会と民政党の強さと脆さ 一九二七‐三一年
- 第五章 五・一五事件と政党内閣制の中断―世界大恐慌下での弱者の反動 一九三一‐三二年
- 第六章 二・二六事件と政党内閣制の崩壊―非常時暫定政権と溶けゆく「常道」 一九三二‐三六年
- 結論 自由と多様性の基盤としての民主政治を日々運営する
「BOOKデータベース」 より