単位もの知り帳
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単位もの知り帳
(彰国社サイエンス)
彰国社, 1986.12
- タイトル読み
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タンイ モノシリチョウ
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単位もの知り帳
1986
限定公開 -
単位もの知り帳
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内容説明・目次
内容説明
はかるということは、物や現象たとえば長さ、角度、面積、体積、重量などの「量」の大きさを、それぞれの量に一定の値つまり単位を約束し、その大きさがその単位の何倍であるかを、数値に単位の名を付して表することである。これによって現代の人々は、量の大きさを抽象的な数値と単位名あるいは記号だけで相手に伝えることができ、相手はこれによってその物や現象の大きさを「再現」することができる。これが人間集団における単位設定の目的であり効果である。しかし本来はかるということは、ます灌漑溝や提防あるいは住居、さらには生活に必要な各種の道具を作り出すための技術にあった。はかることと単位と、このような技術のかかわりあいの、体系的な解明は、まだ可能の段階には達していないのではなかろうか。それならば、残り少ない技術者の技術を継承する手段を考えなければならない。この本は、筆者のこのような考えを、永年、単位の研究をしてきた雑録のいくつかを記すことによってくみとっていただき、技術の復元と保存に役立てたいという願いから出たものである。
目次
- 1 はかることの始まり(何が単位の基準となったか;バビロニアの度量衡)
- 2 古代のはかる技術—東洋(尺の起源と変化の謎;寸・分異聞;掛値なし万里の長城;尺八は一尺八寸)
- 3 古代のはかる技術—西洋(ピラミツドを造った尺;神への階段バベルの塔;フート、ヤード;インチの分割;エル、スパン、パルム)
- 4 距離をはかる
- 5 建築とさしがね(曲尺のおこり;さしがね作り)
- 6 面積・地積をはかる(くびきからエーカー;歩と坪;日本だけの畝・段・町)
- 7 体積と重量をはかる(枡は変わる;石の起源と変化;洋式船のトン;二つのガロン;斤さまざま;二つのポンド)
「BOOKデータベース」 より