内面世界に映る歴史 : ゲーテ時代ドイツ文学史論
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内面世界に映る歴史 : ゲーテ時代ドイツ文学史論
筑摩書房, 1986.12
- タイトル読み
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ナイメン セカイ ニ ウツル レキシ : ゲーテ ジダイ ドイツ ブンガク シロン
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内容説明・目次
内容説明
この二十数年にわたって執筆された、ゲーテを中心とするドイツ文学論集。『ファウスト』や『親和力』などの作品の内実と、歴史状況の関わりに光を当てる刺激溢れる一冊。
目次
- 序論 変動期のドイツ文学—1759年から1832年まで
- 第1部 旧秩序の内的崩壊と理性の試み(表現できないことを表現する言葉—レッシング『ラオコーン』の意味と限界;歴史の転回と文学的営為—『エミーリア・ガロッティ』試論)
- 第2部 全的変動の予感—1770年から1789年まで(「行為」とメフィストーフェレスの出現—『ファウスト第1部』「書斎の場1」をめぐって;グレートヒェンは何故歌うか;『ファウスト』翻訳上の小問題;ゲーテにおける『ヴェルテル』の位置;内面世界に映る歴史—『タウリスのイフィゲーニエ』試論)
- 第3部 流動する世界のなかで—1790年から1806年まで(18世紀末ドイツ文学における宗教の位置—ノヴァーリスとゲーテの場合;神々のエゴイズムと魂の空間—『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』試論;『大コフタ』あるいは古典的調和の終り;ノヴァーリス『夜の讃歌』覚書;ノヴァーリス「夜」と政治思想)
- 第4部 秩序と自然—1807年から1832年まで(ゲーテにおける「アメリカ」;『親和力』研究—西欧近代の人間像の追求とその崩壊の認識;思考実験空間と宇宙の調和—『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』試論;共同性と沈黙—ゲーテの二重性)
- 附論(日本における西欧文学研究についての一考察;研究と感動;翻訳再考—『ファウスト第1部』新訳を終えて;反文化としての芸術または全体小説の偽造性について)
「BOOKデータベース」 より