近代の感情革命 : 作家論集
著者
書誌事項
近代の感情革命 : 作家論集
新潮社, 1987.6
- タイトル読み
-
キンダイ ノ カンジョウ カクメイ : サッカ ロンシュウ
電子リソースにアクセスする 全1件
-
-
近代の感情革命 : 作家論集
1987
限定公開 -
近代の感情革命 : 作家論集
大学図書館所蔵 件 / 全74件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
「殉教の美学」をその批評の根幹としてデビューして27年、文学の社会性と内的特性を秀抜な着想と周到な実証で解明し、「昭和文学史」を志していた著者が、急逝の3日前に全原稿の点検、構成を行いタイトルを決定して編集者に渡した運命的エッセー集。漱石、一葉、川端、三島から山田詠美まで、時代の感情の先端に位置した作家の内面と作品の構造を分析、総括した、磯田近代文学史観の遺言的著書。
目次
- 文学理論家としての夏目漱石—公的責務と私的主題
- “遊民”的知識人の水脈—屈折点としての藤村操
- 樋口一葉『にごりえ』の背景—丸山福山町と日清戦争
- 明治女学校の遺産—野上弥生子『森』をめぐって
- 日露戦後の迷宮願望—北原白秋『邪宗門』の位置
- 永井荷風—反骨の自由人
- ある感情革命—佐藤春夫『都会の憂鬱』について
- 有島武郎『宣言一つ』論—半世紀後の帰結から
- 『西方の人』再読—芥川龍之介の時代感覚
- 滝井孝作の位置—ある前衛主義のゆくえ
- 横光利一の時代感覚—「唯物論」の可能性について
- 川端康成『浅草紅団』解説—モダニズムの開花
- 石川淳—ある精神の軌跡
- 丹羽文雄『蓮如』解説—俗念のパラドックス
- 円地文子『終の棲家』解説—家族の墓のかなた
- 日本という幻覚—小林秀雄の帰趨
- 小林秀雄という現象—世代的な回想
- 自殺の創造性—三島由紀夫略説
- 隊長の贖罪—島尾敏雄小論
- “制服”の時代と“私服”の時代—『魚雷艇学生』論
- 吉行淳之介論—非生産性の哲学
- ジョイス受容史の戦後—丸谷才一『6月16日の花火』評
- 詩的カスト制の運命—倉橋由美子論
- ある戦後文学論—江藤淳『近代以前』について
- 空間革命について—江藤淳『海は蘇える』解説
- “民族の誇り”のゆくえ—三つの人種小説をめぐって
- ある文学史の構想
- もう一つの戦後文学論
- “純文学”理念の岐路
「BOOKデータベース」 より