駅の社会史 : 日本の近代化と公共空間
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駅の社会史 : 日本の近代化と公共空間
(中公新書, 855)
中央公論社, 1987.10
- タイトル読み
-
エキ ノ シャカイシ : ニホン ノ キンダイカ ト コウキョウ クウカン
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内容説明・目次
内容説明
明治初年、久米邦武がそこに近代文明の象徴を見出し、夏目漱石が近代社会における人間関係のあり方を悟った駅というものは、日本の近代化の本質をよく表わしている。駅は人が集まり、人が散っていく結節点であって、次の行動への「幕間」ともいえる。明治5年の鉄道開通にはじまり、大衆化現象を先取りしつつ変貌してきた駅も敗戦で一頓挫し、戦後は新しい展開をとげている。駅の変遷を辿って、日本近代化の特質を明らかにする。
目次
- はじめに—二つの「文明開化」の眼から見た駅(岩倉大使一行の見た駅;夏目漱石の洞察力)
- 1 馬の駅から汽車の駅へ
- 2 大衆化・大量化現象の先駆—近代化の先取り
- 3 利用者の要求への対応—駅の改良
- 4 改良挫折の要因—戦争と駅
- 5 移動の拠点と公共の空間—戦後の駅
「BOOKデータベース」 より