道は歩いた後にある : 研究を工業化した体験
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道は歩いた後にある : 研究を工業化した体験
東京化学同人, 1986.9
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ミチ ワ アルイタ アト ニ アル : ケンキュウ オ コウギョウカシタ タイケン
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Description and Table of Contents
Description
わが国で独創科学技術を求めることがしきりであるのに応えて、科学技術を自分の物であり他人の物でない、という認識が多くに支持されるようにと願う。そのためには、実験重視の思想の普及がまず求められるのであって、ことに科学技術に入門する将来の長い若い人々にこれを求めるのである。しかし、実験は未知を拓くものであって、試行錯誤を要するといわれるように、多くの無駄骨折りと見なされる苦労精進を伴い、理論尊重の人よりも精勤を求めることが多いという、創造という成果を得るための覚悟を要する。そして有志の人々が、精進を続けて、「道は歩いた後にある」と、しみじみ感じて貰いたいと希って、私は自己の体験を記述して参考に供した次第である。
Table of Contents
- 道は歩いた後にある(学卒後、直ちに評判の悪い銅アンモニア人絹工場へ;朝鮮人造石油会社へ転勤、石炭液化工場勤務;石炭液化触媒の発明;アルミナ製造に転勤、二段電解法の発明;ベンベルグ(クプラ人絹)事業の復興へ;海外視察、新肥料の発足、野口研究所指導;海水利用工業・合成繊維工業創始、旭化成を去る;日本原子力研究所理事長時代)
- 研究と工業化について
- 主張のあらわれ(科学技術、創造への道;石炭液化の技術開発をはかれ;実験が未知をひらき、理論は既知を固める)
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