ラカンもしくは小説の視線
著者
書誌事項
ラカンもしくは小説の視線
弘文堂, 1988.4
- タイトル別名
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Lacan ou le regard du roman
- タイトル読み
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ラカン モシクワ ショウセツ ノ シセン
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注記
文献目録: p223-227
内容説明・目次
内容説明
ラカンの矛盾や不透明な部分にこそ彼を理解する鍵があるとして、19世紀の心理—生理学のエピステモロジーにラカンがいかに深く負っているかを、彼の視覚論が(目に見えぬ)「小説性」と交錯する地点で捉えていこうとする斬新な試み。初期ラカンの視覚論を批判し、それがヒステリーと小説の問題系を巧みに抑圧している事態を独自の発想(「眼の自己愛の装置」など)で明らかにする。構造主義という思潮にからめてラカンとフーコーの橋渡しをする。
目次
- 第1章 視線の連鎖、その政治的力学(眼の自己愛の装置について;ラカン的視覚論およびその批判)
- 第2章 科学と装置、その認識論的断絶(「鏡の段階」とその言説について;ラカンの視覚装置について)
- 第3章 「小説」の歴史、そのはじまりとおわり(シャルコとラカン—未完小説とその多声性;ババンスキーとラカン—続編小説とその平板化;フロイトとラカン—限界小説とそのエンディング;フロイトとラカン—ソロモンの審判)
- 終章 結論
「BOOKデータベース」 より