抑圧と解放 : 戦中から戦後へ
著者
書誌事項
抑圧と解放 : 戦中から戦後へ
(講座昭和文学史 / 有精堂編集部編, 第3巻)
有精堂出版, 1988.6
- タイトル読み
-
ヨクアツ ト カイホウ : センチュウ カラ センゴ エ
大学図書館所蔵 件 / 全194件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
昭和文学史年表3 / 倉西聡, 吉田司雄編: p[281]-299
執筆者: 神谷忠孝ほか
内容説明・目次
内容説明
昭和12年7月の銃弾は、日本の動向を戦争へ向かわせ、昭和20年8月まで、昭和の文学もまた渦巻く戦争の流れの中でかつ〓き、かつ黙し、また流れに身をまかせた。そして〈敗戦〉を迎えた文学者達は、どのような精神の劇を体験しどのように戦後の活動を起していったか。1940年代を中心に戦中から戦後への昭和文学を、中堅・少壮の研究者が論究。戦後の児童文学も視野に入れた。
目次
- 序 抑圧から解放へ
- 1 協力と抵抗の間(批評の運命;戦時下の国文学;抵抗の詩人と作家たち;小熊秀雄;金子光晴;中島敦;太宰治;抵抗としての沈黙—永井荷風『断腸亭日記』の世界;日本文学報国会と言論統制)
- 2 戦時体制と文学(従軍する作家たち;知性の限界—〈近代の超克〉における京都学派の正負;西田幾多郎の場合;危険な叙情—伊東静雄その他;文学者と〈大東亜共栄圏〉)
- 3 敗戦と文学(文学者の8月15日;実存と崩壊感覚;「暗い絵」—青春のレクイエム;椎名文学の〈実存〉と〈自由〉;表現としての戦争;三人の作家—梅崎春生・武田泰淳・大岡昇平;荷風をめぐっての現象;白鳥の位置;原爆と文学)
- 4 戦後の文学へ(民主主義文学の歌声;新日本文学会の創立;〈近代小説〉理論の諸相;中村真一郎「ロマン」の理論;評論の季節;戦争責任論争;吉本隆明の登場;〈荒地〉からの出発;戦後新劇の開幕;「戦後の自由」への異議—森本薫と田中千禾夫;残された問題—三好十郎と加藤道夫)
- 5 無頼と戯作(想像力の運動;方法としてのファルス—石川淳と坂口安吾;石上玄一郎と三好十郎の抵抗;無頼の魂—戦後における無頼派の作家たち;混迷の嫡子・織田作之助;仮面の犠牲者・太宰治;純情な酒呑童子・田中英光;放浪の人・檀一雄;風俗小説と中間小説丹羽文雄と井上友一郎;石川達三と北原武夫)
- 6 子ども像の変容(民主主義児童文学;〈子ども〉の再発見;現代児童文学の多様化)
「BOOKデータベース」 より