忘れられた霊場 : 中世心性史の試み

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忘れられた霊場 : 中世心性史の試み

中野豈任著

(平凡社選書, 123)

平凡社, 1988.8

タイトル読み

ワスレラレタ レイジョウ : チュウセイ シンセイシ ノ ココロミ

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内容説明・目次

内容説明

この本で、著者が「忘れられた霊場」といい「中世の在地霊場」と呼んでいるのは名もなく埋もれた地方の「信仰の場」のことである。著者は、たとえ文字一つない出土品でも、これを「信仰遺物」と呼んで大切にし、その背後にある「宗教的な環境」ともあわせてこまやかに目をそそぐ。それを、その土地に刻まれた古い地名や、いまにのこる伝承なども総合して文献には皆無にひとしい中世荘園の人々の信仰生活の様子を、みごとに蘇らせ復元してみせる。それがこの本をつらぬく主題であり著者とくいの方法である。

目次

  • 1 中世の在地霊場(中世越佐の霊場;新潟県における骨堂)
  • 2 五頭山信仰(五頭山信仰と中世鉱業;五頭山と浄土信仰)
  • 3 荘園の霊場(小泉荘粟島における霊地信仰—梵字石の問題をめぐって;加地荘・豊田荘の信仰;奥山荘鼓岡の経塚とその背景;菅名荘の信仰)
  • 4 弥彦信仰(中世の弥彦信仰;越後国弥彦神社の中世神事)

「BOOKデータベース」 より

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