エロスなき母子癒着の病理 : 大人になれない青年たち

書誌事項

エロスなき母子癒着の病理 : 大人になれない青年たち

山田和夫著

大和出版, 1988.4

タイトル読み

エロス ナキ ボシ ユチャク ノ ビョウリ : オトナ ニ ナレナイ セイネン タチ

大学図書館所蔵 件 / 46

注記

『父よ、母よ、子よ』(潮文社昭和55年刊)の改題、改訂

内容説明・目次

内容説明

講義に出ても、懇親会には出ない。テニスのサークルで汗をかくが、部室には入らない。会食しながらの雑談ができない。—そういう、自力で人間関係を深められない青年が増えている。彼らは一見、母親とべたべたしているように見えるが、「僕たちには親子関係はなかった」と冷たく言い放つ。“信頼”を軸に家族を立て直す視点を提示。

目次

  • 1章 〈母子癒着〉の構図—エロスを欠いた“母”の過剰な取り込み(漱石とカフカの場合—親が植えつける存在不安;子を拒否する母の3タイプ;「ふれ合い」恐怖の青年達;ひとり立ちすることへの恐怖;女々しさの露呈—ここ一番での逃亡;父を拒否するとき—共生から癒着へ)
  • 2章 〈歪んだ家族〉の構図—“父”不在が引き起こす家庭崩壊(離散型の家族と画一型の家族;「閉ざされた」家族に多い幼児暴行;父親の重要性—“男らしさ”の注入;エディプス期固着—社会性の育たない青年達)
  • 3章 〈信頼〉の構図—他を信じることが支えとなって蘇生する(“歯止め”のない青年達;他人への敵意—「自己臭症」の珍しい症状;強者志向の落し穴—対人恐怖の共通の心理;家族催眠—子供に“感情”を埋め込む;赤穂浪士の教訓—自分も他人もちょっとの差;依存対象の変化—それが“自立”である;アウシュビッツ・生き残りの教訓)
  • 4章 典型としての三島—家族の“業”を一身に具現した過程(祖母の「いけにえ」としてのスタート;人工的自閉症;貧しい感情体験—つよい自己愛性格;子供時代の劣等感に挑む—生い立ちとの凄絶な闘い)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN02614494
  • ISBN
    • 4804760091
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    235p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
ページトップへ