帰艦セズ
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帰艦セズ
文芸春秋, 1988.7
- タイトル読み
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キカン セズ
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収録内容
- 鋏
- 白足袋
- 霰ふる
- 果物籠
- 銀杏のある寺
- 飛行機雲
- 帰艦セズ
内容説明・目次
内容説明
昭和19年、巡洋艦「阿武隈」の機関兵が、小樽郊外の山中で「飢餓ニ因ル心臓衰弱」で死亡した。上陸中に艦が緊急出港したため、とり残されたともいう。しかし彼はなぜそのような事態を迎えねばならなかったのか。長い歳月を経て、一片の記録から真相の追及を始めた男の前に、驚くべき事実が明らかになってゆく。…表題作以下、解きがたい謎を秘めた人の生の奇妙な一面を、みごとに掬い上げ文学作品に結実させた香り高い7篇。
「BOOKデータベース」 より