ヨーロッパを織る : イギリス的人生、フランス的人生
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書誌事項
ヨーロッパを織る : イギリス的人生、フランス的人生
(中公新書, 903)
中央公論社, 1988.12
- タイトル読み
-
ヨーロッパ オ オル : イギリステキ ジンセイ フランステキ ジンセイ
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内容説明・目次
内容説明
われわれにとってヨーロッパとはいったいどんな意味を持っているのか。10年に亙る滞欧生活の中で、あるいは、プリゴジン、グリュックスマン、レヴィ=ストロースといった碩学たちと語り、あるいはロンドンのクラブライフを楽しみながら、時間の観念、音への関心、伝統に対する姿勢、形式の尊重、異質なものへの対応など、日本人とヨーロッパ人との人生観の本質を左右しているさまざまな背景を、実感こめた思索をもとに描出する。
目次
- ヨーロッパは私に方法を教えた—サルトルとお菓子
- 時間の流れには向きがある—プリゴジンと雲
- 静寂は歴史感覚を鋭くする—マードックと僧院
- 持続を願う意志を磨く—弓と蚊取り線香
- 自己の存在証明を問い続ける—モラヴィアと山小屋
- 本卦がえりで伝統を守る—オーウェルとパブリック・スクール
- 形式は生活の安定を導く—カフェとテーブルクロス
- 社交と談論は人を横につなぎ—クラブと寝覚めの紅茶
- 民族はそれに似合う風景を持つ—ゴルフ・クラブの異邦人
- 異質なるものに門戸を開く—英国の「風の又三郎」
- 「住み分け」で平和を構築する—寺田寅彦と降誕祭
- 相対思考は知の空間を広げる—トランプとレヴィ=ストロース
- 視線はいつも中心に向かう—斎藤茂吉のため息
- 都市の活気が天才を呼ぶ—隣人はスーラージュ
- 人間は夢を見続ける—ヴァレリーとバベルの塔
「BOOKデータベース」 より