事典の語る日本の歴史
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事典の語る日本の歴史
(そしえて文庫, 14)
そしえて, 1988.10
- タイトル読み
-
ジテン ノ カタル ニホン ノ レキシ
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内容説明・目次
内容説明
一つの社会を成り立たせそれを維持してゆくには、さまざまな知識・情報とその伝達が必要である。私はそれをとくに類書、百科事典的なもので考えてみようとした。百科事典的な書物を見ていくと、一つ一つの時代の人々の知識の範囲やものの考え方がわかることが多い。文字に書かれ書物で伝えられるという限定はあるが、私は百科事典的なものを作り出した精神の系譜と、百科事典的な書物の世界を辿ることによって、思想や文化の歴史を考えるための場を作り、座標を探してみたいと思った。
目次
- 1 『類聚国史』—律令国家をとらえる
- 2 『倭名類聚抄』—国風文化を俯瞰する
- 3 『古今著聞集』—貴族文化を仰ぎ見る
- 4 『塵袋』と『壗嚢鈔』—知的体系を模索する
- 5 『太平記』—人間のすべてを描き出す
- 6 『日葡辞書』—異文化と出会う
- 7 『和漢三才図会』—元禄文化の知的基礎を整序する
- 8 『武家名目抄』—武家文化を概観する
- 9 『厚生新編』—西欧の百科辞典に出会う
- 10 『波留麻和解』から『三語便覧』まで—横文字と格闘する
- 11 『百科全書』と『明治節用大全』—知的世界を拡大する
- 12 『古事類苑』—近世和学を集大成する
- 13 『日本百科大辞典』—世界に伍して百科事典を作る
「BOOKデータベース」 より