理学者兆民 : ある開国経験の思想史
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理学者兆民 : ある開国経験の思想史
みすず書房, 1989.1
- タイトル読み
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リガクシャ チョウミン : アル カイコク ケイケン ノ シソウシ
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注記
仏学塾教科書一覧: p222-227
内容説明・目次
内容説明
『民約論』訳者、兆民とルソーとの出会いは、内面の〈自律〉を表わす〈心思の自由〉(リベルテー・モラル)という新しい価値の発見を意味した。その後の彼は、これにいかに社会的表現を与え、実現するかに全力を傾注した。『理学鉤玄』の執筆は、そのための第一歩であった。〈一身にして二世を経〉ざるをえなかった規範喪失の〈開国〉経験を思想化しようと、兆民を試みた。本書は、その試みの内面的展開をあるテクストの形成過程を通じて追う。
目次
- 福沢諭吉と中江兆民—一つの比較対照の試み
- 中江兆民における「ルソー」と「理学」—『理学鉤玄』の成立過程の一考察
- 中江兆民と「実質説」—『理学鉤玄』巻之三の典拠をめぐって
- 付録(中江兆民と「ルソー批判」;明治パトリオティスム覚書—訳語の歴史を手がかりに;「平民主義」とイロニー)
「BOOKデータベース」 より