天皇と東条英機の苦悩 : A級戦犯の遺書と終戦秘録

書誌事項

天皇と東条英機の苦悩 : A級戦犯の遺書と終戦秘録

塩田道夫著

日本文芸社, [1988.8]

タイトル読み

テンノウ ト トウジョウ ヒデキ ノ クノウ : Aキュウ センパン ノ イショ ト シュウセン ヒロク

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注記

参考文献一覧: p353-358

内容説明・目次

内容説明

東京裁判は、戦勝国が敗戦国を見せしめのために裁いた“儀式”であり、この軍事裁判は、被告個人ではなく日本国が裁かれたのだ。国のために処刑された東条英機ら7人のA級戦犯は、天皇を救い、日本の国体を維持するために犠牲となった人々である。そのA級戦犯が残した遺書と書簡は何を語っているのか。被告たちが処刑されて40年目に至り、ようやく陽の目を浴びる貴重な記録の数々…。かつての大臣や大将だちが、巣鴨プリズンに収容されて戦犯となり、日本の復興と将来を思いながら、耐えがたき困難と闘った巣鴨プリズンでの生きざまと終戦秘話がここに甦る。

目次

  • 第1部 巣鴨プリズンのA級戦犯(マッカーサーが支配する日本;東条大将に通訳した笠井重治;逮捕に来たMPを一喝した鳴田大将;戦争責任を感じた杉山元帥の自決;戦犯で逮捕された川島芳子の悲劇;皇族や重臣を震憾させた戦犯指定;同盟通信と訣別する古野伊之助;読売の争議解決で入所した正力松太郎;天皇側近、木戸幸一出頭の意義;岸信介の元気な運動と百姓志望;高橋三吉大将の意外な多芸;GHQがしかけた天皇の人間宣言;ボーナー准将がマ元帥に上申した天皇擁護論;起訴された25人のA級戦犯;GHQから皇籍を離脱させられた宮家;キーナン検事に反論した荒木大将の論理;広田弘毅にはじまる戦争責任;広田の腑甲斐なさを一喝した笹川良一;田中隆吉少将の虚言で死刑にされる武藤章 ほか)
  • 第2部 A級戦犯の遺書と書簡(裁かれたのは「日本国」だ!;ウェップ裁判長が天皇を免訴した理由;処刑された7名のA級戦犯;『黙れっ!中将』佐藤賢了からの手紙;壮烈!岡田資中将の死;マッカーサー元帥の解任と帰国;講和後、巣鴨は日本の管理となる;終身重労働刑大西一大佐からの手紙;マ元帥が評価した天皇の魅力;恒久平和を望む軍縮条約の歴史;一世紀を生きた鈴木貞一;戦犯刑死者を供養する白菊遺族会 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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