霊魂観の系譜 : 歴史民俗学の視点
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霊魂観の系譜 : 歴史民俗学の視点
(講談社学術文庫, [867])
講談社, 1989.3
- タイトル読み
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レイコンカン ノ ケイフ : レキシ ミンゾクガク ノ シテン
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内容説明・目次
内容説明
日本ではタマシイのことを玉ともいう。人が死ぬと人玉は体外へ脱出し、時には暴れ回って人に憑いたり祟ったりする。こうして畏怖される人玉は、やがてシャーマンの呪術によって鎮められる。日本人のこのような霊魂観を、本書は、古代シャーマニズムと民間信仰および中世の死霊観にみられる怨霊思想などに探り、更に折口信夫の巫女観や柳田国男の祖霊観の見直しの必要性を説く。歴史民俗学の視点から日本人の霊魂観を考察した労作。
目次
- 古代郷土生活の民族学—シャーマニズムよりの追究
- のろいの人形—古代人の霊魂信仰
- 怨霊から御霊へ—中世的死霊観の展開
- 怨霊観と2つの型
- 折口信夫と巫女観
- 柳田国男の祖霊観
- 民俗学と歴史研究—日本民俗学の限界について
- 歴史民俗学の構想—郷土における民俗像の史的復元
「BOOKデータベース」 より