小説のたくらみ、知の楽しみ
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小説のたくらみ、知の楽しみ
(新潮文庫, お-9-16)
新潮社, 1989.4
- タイトル読み
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ショウセツ ノ タクラミ チ ノ タノシミ
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内容説明・目次
内容説明
障害のある息子との共生を祈念したこの二十年、無力な父親は、小説のたくらみを通じて初めて、現在ここにある自分をのりこえ、新しい自分を達成して、生き方の定稿を作ることができた…。日々の読書から、また創作の現場から、かつてなく自己の生活と精神の内情をさらけだした注目の長編エッセイ「小説のたくらみ、知の楽しみ」に、「核時代のユートピア」他の手紙と提言を併録。
目次
- 1 小説のたくらみ、知の楽しみ(「異化」の話から、ヴァネガットの恐しい幻想へ;文芸理論家フライと作家マラムッドが、「モーゼの五書」を読みなおす;大岡昇平とプリテンのレクイエムとを結ぶ、そしてキリスト教徒ケナン;ジョン・チーヴァーの『短篇大全』と、ルイーズ・ブルックスの自伝をめぐって;ブレイクを媒介に読みとる;甘ったれ、横着、邪悪な精神、ということからヴォネガットのセリーヌ論へ;フォークナーとジェームズ・ジョーンズをウィリアム・スタイロンが悼む;芥川賞の私的に回顧から、林達夫のヒッピー評価と、ケルアック評伝へ;芥川賞辞任の余波から「生の紡鐘形」理論、そしてクシナダヒメ・シンドローム説へ ほか)
- 2 手紙と提言(格時代のユートピア;破壊されえぬことの顕現へ向けて)
「BOOKデータベース」 より