「感想」というジャンル
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「感想」というジャンル
筑摩書房, 1989.3
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カンソウ ト イウ ジャンル
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Description and Table of Contents
Description
メビウス帯にも似た現代文学の奇妙な位相を、小林秀雄/柄谷行人から三島由紀夫/島田雅彦へ、あるいはG・ショーレム/H・ブルームへと、若き〈批評〉は疾走する。“自壊の予感”が再び漂いはじめた世紀へむけて、文学の最終的な〈至高虚構〉の在りかを問いかける、期待の新鋭の批評論=小説論、第1作。
Table of Contents
- 〈感想〉というジャンル—小林秀雄の「私」
- 小林秀雄への共感的反逆—後発者柄谷行人の“場所”
- 文芸評論という虚点—磯田光一の選択
- 幻視と常識—小林秀雄の遺言作成
- 批評家を嫉妬させる「私」—三島由紀夫『仮面の告白』
- 万華鏡の中のカメレオン—筒井康隆『夢の木坂分岐点』
- 密室からの福音—増田みず子『シングル・セル』
- 桐山襲『聖なる夜 聖なる穴』
- 高橋源一郎『虹の彼方に』
- 若くして「晩年」を迎えること—島田雅彦『天国が降ってくる』
- 自壊の予感—「不滅性の暗示」のパラドクス
- ショーレム以前以後—ユダヤ神秘主義の「真贋」問題
- 批評の〈深淵〉へ—ハロルド・ブルーム論
- 詩の幾何学化への意志—W.B.イェイツ『ヴィジョン』という徒花
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