太宰治演戯と空間
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太宰治演戯と空間
洋々社, 1989.5
- タイトル読み
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ダザイ オサム エンギ ト クウカン
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内容説明・目次
内容説明
太宰の特異な空間に注目し、「狂言の神」「猿面冠者」「ダス・ゲマイネ」「断崖の錯覚」「彼は昔の彼ならず」「美少女」「千代女」「葉桜と摩笛」「女生徒」などに描かれた美少女に焦点をあて、演戯する心象風景を解析する。「人間失格」のイロニーに微妙な神の啓示を探った太宰治作品論。
目次
- 1 ナルシシスティックな太宰治(『デカダン抗議』の場合;『思ひ出』の場合)
- 2 浮遊空間と美少女—演戯する太宰治
- 3 罪に目覚めた演戯者—『人間失格』論(仮面の演戯—「世之介」と「葉桜」のダンディー;「陰惨な絵」—呪うべき自己存在を賭けて;秘匿する「自分の正体」—漫画家はイロニー;都市空間の恐怖—異常者の断罪と排除;人間地獄は相対的な世界—「ただ、一さいは過ぎて行きます」;漫画チツクな都市廃棄物—人間の尊厳を剥奪されて;「二つの予言」は宿罪的なもの—「喜劇名詞」「廃人」「演戯者葉蔵」)
「BOOKデータベース」 より