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漱石の方法

石崎等著

(Litera works, 1)

有精堂出版, 1989.7

タイトル読み

ソウセキ ノ ホウホウ

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内容説明・目次

内容説明

夏目漱石はすぐれて構成的で、プロットを重視した作家である。その初期・後期作品の内部に徴証を索め、漱石の〈文学的自己発見〉の認識構造や作品への表現プロセスを、その方法に即して丹念に追求した力感溢れる論考。内的論理を重んじた〈読み〉と、脇道からトピカルな主題に沿って漱石を見つめる眼によって文学の方法に迫る。

目次

  • 序章 『倫敦消息』—〈書く〉ことの出発
  • 第1章 職業作家の誕生—漱石の1910年前後(『草枕』論の前提;虚構と時間—『虞美人草』の世界;書簡・夜汽車・博覧会—『虞美人草』私注;『三四郎』の方法;虚構と情念—『三四郎』の世界;『永日小品』の位置)
  • 第2章 晩年における文学の方法と思想—『道草』から『明暗』へ(『道草』の時間的構造;『道草』の倫理的問題;〈自然〉と〈技巧〉;方法的転換—『明暗』の世界;〈則天去私〉の虚実)
  • 第3章 漱石万華鏡(『吾輩は猫である』のトポス;『吾輩は猫である』の水脈—井上ひさし『吾輩は漱石である』;漱石と内田百〓;漱石と滝田樗陰;修善寺の大患—〈死〉と〈病い〉;ちゃぶ台のメタファー;漱石における小説の「構成的破綻」是非;漱石の時間意識;小説と時間;『明暗』と大正初期の文壇;漱石の書)

「BOOKデータベース」 より

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