Bibliographic Information

柳田國男全集

柳田國男著

(ちくま文庫)

筑摩書房, 1989-1991

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16

Other Title

柳田国男全集

Title Transcription

ヤナギタ クニオ ゼンシュウ

  • スターリング大学 図書館

    1380.8 YAN002147, 2380.8 YAN002148, 3380.8 YAN002149, 4380.8 YAN002150, 5380.8 YAN002151, 6380.8 YAN002152, 7380.8 YAN002153, 8380.8 YAN002154, 9380.8 YAN002155, 10380.8 YAN002156, 11380.8 YAN002157, 12380.8 YAN002158, 13380.8 YAN002159, 14380.8 YAN002160, 15380.8 YAN002161, 16380.8 YAN002162, 17380.8 YAN002163, 18380.8 YAN002164, 19380.8 YAN002165, 20380.8 YAN002166, 21380.8 YAN002167, 22380.8 YAN002168, 23380.8 YAN002169, 24380.8 YAN002170, 25380.8 YAN002171, 26380.8 YAN002172, 27380.8 YAN002173, 28380.8 YAN002174, 29380.8 YAN002175, 30380.8 YAN002176, 31380.8 YAN002177, 32380.8 YAN002178

    OPAC

  • Aichi University of Education Library

    1380.8||Y53||196010240, 2380.8||Y53||296010241, 3380.8||Y53||396010242, 4380.8||Y53||496010243, 5380.8||Y53||596010244, 6380.8||Y53||696010245, 7380.8||Y53||796010246, 8380.8||Y53||896010247, 9380.8||Y53||996010248, 10380.8||Y53||1096010249, 11380.8||Y53||1196010250, 12380.8||Y53||1296010251, 13380.8||Y53||1396010252, 14380.8||Y53||1496010253, 15380.8||Y53||1596010254, 16380.8||Y53||1696010255

  • 愛知県立大学 長久手キャンパス図書館

    1380.8/Y53/1204469430, 2380.8/Y53/2204469449, 3380.8/Y53/3204474761, 4380.8/Y53/4204474823, 5380.8/Y53/5204474770, 6380.8/Y53/6204474780, 7380.8/Y53/7204474799, 8380.8/Y53/8204469494, 9380.8/Y53/9204474805, 10380.8/Y53/10204474814, 11380.8/Y53/11204469538, 12380.8/Y53/12204469547, 13380.8/Y53/13204469574, 14380.8/Y53/14204469583, 15380.8/Y53/15204474832, 16380.8/Y53/16204469592

  • 愛知大学 豊橋図書館

    1380.8:Y53:10211066232, 2380.8:Y53:29011050971, 3380.8:Y53:39011050980, 4380.8:Y53:49011050999, 5380.8:Y53:59011051003, 6380.8:Y53:69011051012, 7380.8:Y53:79011051021, 8380.8:Y53:89011051030, 9380.8:Y53:99011051049, 10380.8:Y53:109011051058, 11380.8:Y53:119011051067, 12380.8:Y53:129011051076, 13380.8:Y53:139011051085, 14380.8:Y53:149011051094, 15380.8:Y53:159011051101, 16380.8:Y53:169011051110

  • 青森公立大学 図書館

    1380.8/Y53/10101000142520, 2380.8/Y53/20101000142537, 3380.8/Y53/30101000142544, 4380.8/Y53/40101000142551, 5380.8/Y53/50101000142568, 6380.8/Y53/60101000142575, 7380.8/Y53/70101000142582, 8380.8/Y53/80101000142599, 9380.8/Y53/90101000142605, 10380.8/Y53/100101000142612, 11380.8/Y53/110101000142629, 12380.8/Y53/120101000142636, 13380.8/Y53/130101000142643, 14380.8/Y53/140101000142650, 15380.8/Y53/150101000142667, 16380.8/Y53/160101000142674

  • 青山学院大学 万代記念図書館(相模原分館)

    1881900764, 2881900765, 3881900766, 4881900767, 5881900768, 6881900769, 7881900770, 8881900771, 9881900772, 10881900773, 11881900774, 12881900775, 13881900776, 14881900777, 15881900778, 16881900779

  • 秋田公立美術大学 附属図書館

    10617811, 20617823, 30617835, 40617847, 50617850, 60617862, 70617874, 80617886, 90617898, 100617900, 110617912, 120617924, 130617936, 140617948, 150617951, 160617963

  • Atomi University Library Niiza

    10010633436, 20010633428, 30010633394, 50010346278, 60010346286, 70010346294, 80010346302, 90010346310, 100010346328, 110010346336, 120010346344, 130010346351, 140010346369, 150010346377, 160010346385

  • 石川県立看護大学 附属図書館

    13380.8||Y53||13057882

    OPAC

  • 茨城キリスト教大学 図書館

    1380.8||Y 53||1T00088513, 2380.8||Y 53||2T00088514, 3380.8||Y 53||3T00088515, 4380.8||Y 53||4T00088516, 5380.8||Y 53||5T00088517, 6380.8||Y 53||6T00088501, 7380.8||Y 53||7T00088518, 8380.8||Y 53||8T00088519, 9380.8||Y 53||9T00088520, 10380.8||Y 53||10T00088521, 11380.8||Y 53||11T00088522, 12380.8||Y 53||12T00088523, 13380.8||Y 53||13T00088524, 14380.8||Y 53||14T00088525, 15380.8||Y 53||15T00088526, 16380.8||Y 53||16T00088527, 17380.8||Y 53||17T00088528, 18380.8||Y 53||18T00088529, 19380.8||Y 53||19T00088530, 20380.8||Y 53||20T00088531, 21380.8||Y 53||21T00088532, 22380.8||Y 53||22T00088533, 23380.8||Y 53||23T00088534, 24380.8||Y 53||24T00088535, 25380.8||Y 53||25T00088536, 26380.8||Y 53||26T00088537, 27380.8||Y 53||27T00088538, 28380.8||Y 53||28T00088539, 29380.8||Y 53||29T00088540, 30380.8||Y 53||30T00088541, 31380.8||Y 53||31T00088542, 32380.8||Y 53||32T00088543

Note

底本: 「定本柳田國男集」(昭和37年1月-昭和46年5月,筑摩書房刊)

全巻総目次,全巻収録著作索引:32巻末

第17巻以降は別書誌==><BN15558523>

Contents of Works
  • 1: 海上の道
  • 海南小記
  • 島の人生
  • 海女部史のエチュウド
  • 2: 雪国の春
  • 秋風帖
  • 東国古道記
  • 豆の葉と太陽
  • 旅中小景
  • 丹波市記
  • 樺太紀行
  • 遊海島記
  • 海上文化
  • 3: 水曜手帖
  • 北国紀行
  • 五十年前の伊豆日記
  • 瑞西日記
  • ジュネーブの思い出
  • 菅江真澄
  • 4: 遠野物語
  • 山の人生
  • 史料としての伝説
  • 山人外伝資料
  • 山神とオコゼ
  • 木地屋物語
  • 山立と山臥
  • 「イタカ」及び「サンカ」
  • 所謂特殊部落ノ種類
  • 5: 後狩詞記
  • 山島民譚集
  • 掛神の信仰について
  • 勝善神
  • 猿廻しの話
  • 絵馬と馬
  • 板絵沿革
  • 山民の生活
  • 6: 妖怪談義
  • 一目小僧その他
  • おとら狐の話
  • 片目の魚
  • 7: 伝説
  • 木思石語
  • 神を助けた話
  • 生石伝説
  • 夜啼石の話
  • 矢立杉の話
  • 曽我兄弟の墳墓
  • 地蔵殿の苗字
  • 水引地蔵
  • 廻り地蔵
  • 子安地蔵
  • 黒地蔵白地蔵
  • 西行橋
  • 細語の橋
  • 橋の名と伝説
  • 片葉蘆考
  • 諸国の片葉の蘆
  • 伝説の系統及び分類
  • 伝説とその蒐集
  • 伝説のこと
  • 8: 口承文芸史考
  • 昔話と文学
  • 昔話覚書
  • 9: 物語と語り物
  • 笑の本願
  • 不幸なる芸術
  • 東北文学の研究
  • 世間話の研究
  • 御伽噺と伽
  • 童話小考
  • 昔話を愛する人に
  • 昔話のこと
  • 10: 桃太郎の誕生
  • 女性の民間伝承
  • 竜王と水の神
  • 11: 妹の力
  • 巫女考
  • 毛坊主考
  • 俗聖沿革史
  • 立山中語考
  • 一言主考
  • 鬼の子孫
  • 唱門師の話
  • 俗山伏
  • 桂女由来記
  • 12: 婚姻の話
  • 家閑談
  • 農村家族制度と慣習
  • 親方子方
  • 常民婚姻史
  • 葬制の沿革について
  • 葬制沿革史料
  • 13: 先祖の話
  • 日本の祭
  • 神道と民俗学
  • 祭礼と世間
  • 神道私見
  • 神社のこと
  • 人を神に祀る風習
  • 忌と物忌の話
  • 魂の行くえ
  • 大嘗祭ニ関スル所感
  • 14: 神樹篇
  • 祭日考
  • 山宮考
  • 氏神と氏子
  • 15: 石神問答
  • 大白神考
  • みさき神考
  • 田社考大要
  • 塚と森の話
  • 十三塚
  • 境に塚を築く風習
  • 七塚考
  • 耳塚の由来について
  • 民俗学上における塚の価値
  • 16: 年中行事覚書
  • 新たなる太陽
  • 月曜通信
  • 行器考
  • 苗忌竹の話
  • 御刀代田考
  • 家の神の問題
  • 浜弓考
  • 神送りと人形
Description and Table of Contents
Volume

1 ISBN 9784480024015

Description

日本人は如何にして渡って来たか。—伊良湖畔の浜辺に漂着した椰の実に着想し、はるか南方から稲をたずさえて北上してきた日本人の起源を探る雄大な仮説“日本人の南方渡来説”を、最晩年の柳田国男が生涯にわたる研究の蓄積と構想を傾けて示した『海上の道』。南島研究の契機となり、さらに沖縄学誕生の基礎となった大正九年暮れから翌十年春にかけての南九州・南西諸島への旅の記録『海南小記』のほか、海島民族である日本人の移住・信仰・文化の問題にふれた『島の人生』および単行本未収録「海女部史のエチュウド」を収禄。

Table of Contents

  • 海上の道
  • 海南小記
  • 島の人生
  • 海女部史のエチュウド
Volume

2 ISBN 9784480024022

Description

大正8年貴族院書記官長を辞任し、翌9年朝日新聞社の客員となった柳田国男は、東北地方をはじめ日本全国各地を旺盛に旅し、農山村や漁村の人々の生活・信仰や風俗・風習に触れたが、これらの旅における発見と認識が彼の学問の基礎となった。本巻には、著者の民俗学的関心と詩人としての感受性が一体化した紀行文学の傑作として評価の高い作品『雪国の春』『秋風帖』『豆の葉と太陽』のほか、街道や峠道と人間との関わりを説いた『東国古道記』および単行本未収録作品「旅中小景」「丹波市記」などを収録。

Table of Contents

  • 雪国の春
  • 秋風帖
  • 東国古道記
  • 豆の葉と太陽
  • 旅中小景
  • 丹波市記
  • 樺太紀行
  • 遊海島記
  • 海上文化
Volume

3 ISBN 9784480024039

Description

水曜日毎に武蔵・相模の界隈を散策した折の紀行エッセイ「水曜手帖」、明治四十年代に農商務省の役人として越後・木曾・飛騨・北陸路を視察旅行した際の日記をもとに誌した『北国紀行』、国際連盟委任統治委員としてジュネーブに滞在した当時の「瑞西日記」、さらに江戸末期の遊歴文人菅江真澄が遺した旅の日記を紹介しつつ、その漂泊に想いを寄せた論考の集成『菅江真澄』他を収録。旅の目的・方法や面白味を説き、旅行道を提唱した柳田国男は、山里や海辺の小村の風物やそこに生きる人々の生活の中から民俗の心を汲みあげようとしている。

Table of Contents

  • 水曜手帖
  • 北国紀行
  • 50年前の伊豆日記
  • 瑞西日記
  • ジュネーブの思い出
  • 菅江真澄
Volume

4 ISBN 9784480024046

Description

岩手県遠野郷に伝わる民間信仰・伝説・怪異談・習俗などの聞き書き『遠野物語』は、柳田民俗学の出発を告げる記念碑的作品であり、その高雅にして新鮮な文体によって、優れた文学作品としても高く評価されている。神隠し・山人・天狗など、山に隠れた人生の意味を掘り起こし、共同幻想の世界を照らし出した『山の人生』、木地屋の信仰を手がかりに、伝説が持つ史料的価値の重要性を説いた『史料としての伝説』、以上三冊の単行本を中心に「山人外伝資料」「木地屋物語」など漂泊民についての諸論考を収録。

Table of Contents

  • 遠野物語
  • 山の人生
  • 史料としての伝説
  • 山人外伝資料
  • 山神とオコゼ
  • 木地屋物語
  • 山立と山臥
  • 「イタカ」及び「サンカ」
  • 所謂特殊部落ノ種類
Volume

5 ISBN 9784480024053

Description

明治41年、講演・視察旅行の途次、宮崎県椎葉村を訪れた法制局参事官柳田国男は、秘境に伝わる狩猟儀礼の伝承を通じて、山地焼畑の暮らしの中に息づく山の神信仰とはじめて出会った。その折の驚きと感動のもとに誌された聞き書き『後狩詞記』(のちのかりことばのき)は日本民俗学の誕生を告げる記念すべき名著である。河童と水神、馬と山の神など、固有信仰に関わる伝説・口碑を文献資料に基づいて蒐集・整理した『山島民譚集』のほか、「勝善神」などの諸論考を収録。

Table of Contents

  • 後狩詞記
  • 山島民譚集
  • 掛神の信仰について
  • 勝善神
  • 猿廻しの話
  • 絵馬と馬
  • 板絵沿革
  • 山民の生活
Volume

6 ISBN 9784480024060

Description

われわれの畏怖というものの最も原始的な形はどのようなものであったか—天狗・川童・幽霊など、さまざまな怪異の本質を、信仰の零落した現象として捉えた『妖怪談義』。わが国に広く伝承されている一つ目小僧、橋姫、隠れ里、ダイダイ坊などの伝説を蒐集・整理し、その伝播に携わった常民の信仰・習俗・精神構造の推移を考究した『一目小僧その他』。以上2冊の単行本のほか、動物霊の俗信をあつかった論考「おとら狐の話」「片目の魚」の2篇を収録。

Table of Contents

  • 妖怪談義
  • 一目小僧その他
  • おとら狐の話
  • 片目の魚
Volume

7 ISBN 9784480024077

Description

日本人の誰もが耳にし、口にして来た伝説や昔話という言葉も、柳田国男によってはじめて、その明確な意味が与えられ、学問上の用語となった。日本民俗学講座での講義をまとめた伝説研究の入門書『伝説』。旅を愛する若い人たちを聴き手として、各地に残る伝説の意義を説き、その分類案を示した『木思石語』。猿丸大夫、田原藤太や磐次磐三郎などの神と人とをむすぶ伝説上の人物について論じた『神を助けた話』。上記の三冊のほか、石や橋、地蔵に関する伝説研究の小編を収録。

Table of Contents

  • 伝説
  • 木思石語
  • 神を助けた話
  • 生石伝説
  • 夜啼石の話
  • 矢立杉の話
  • 曽我兄弟の墳墓
  • 地蔵殿の字
  • 水引地蔵
  • 廻り地蔵
  • 子安地蔵
  • 黒地蔵白地蔵
  • 西行橋
  • 細語の橋
  • 橋の名と伝説
  • 片葉蘆考
  • 諸国の片葉の蘆
  • 伝説の系統及び分類
  • 伝説とその蒐集
  • 伝説のこと
Volume

8 ISBN 9784480024084

Description

書物に書きとどめられた文芸のみが文芸なのではない。神話・伝説・昔話など、文字に縁のなかった人々によって語り伝えられた〈耳の文芸〉について、その重要性や研究目的を説いた『口承文芸史考』。竹伐爺と「竹取物語」、藁しべ長者と「今昔物語」など、語りの文学と記録文学との交渉を述べた『昔話と文学』。全国各地で採集された昔話を比較研究し、近隣諸民族の民話との関係にも触れた『昔話覚書』。いずれも昔話や伝説をもとに日本人の信仰・言霊思想の問題に及ぶ口承文芸研究の古典ともいうべき名篇である。

Table of Contents

  • 口承文芸史考
  • 昔話と文学
  • 昔話覚書
Volume

9 ISBN 9784480024091

Description

日本海の潮の香に包まれた山陰・北陸一帯を舞台に、語り部と聴き手によって育くまれてきた、一寸法師や山椒太夫を主人公とする説経・祭文・浄瑠璃など、民間文芸の変遷の跡を明らかにする『物語と語り物』。俳諧や戯作、滑稽譚など、日本の文芸に深く浸透していた笑いの起源を探る『笑の本願』。かつて人生の潤滑油として大きな役割を担っていたウソや鳥滸(オコ)の文芸の零落を嘆き、悪の効用を説く『不幸なる芸術』。ほかに「東北文学の研究」など、諷刺精神と文明論的洞察に溢れた名篇を収録。

Table of Contents

  • 物語と語り物
  • 笑の本願
  • 不幸なる芸術
  • 東北文学の研究
  • 世間話の研究
  • 御伽噺と伽
  • 童話小考
  • 昔話を愛する人に
  • 昔話のこと
Volume

10 ISBN 9784480024107

Description

幼ない頃、胸をときめかせながら聴いた昔話桃太郎の鬼退治。この小さな英雄=霊童譚の水源を訪ね、『桃太郎の誕生』において柳田国男が発見したものは、桃太郎・瓜子姫・一寸法師など、〈小さ子〉神への信仰という、知られざる日本の深層であった。神話から伝説、そして民間説話への変遷を究明した本書は、昔話研究の誕生をも告げる記念碑的作品である。また、全国に分布する和泉式部の伝説を手がかりに、歩き巫女や歌比丘尼など、歌を持って旅した漂泊の女性宗教者たちの姿を追い求めた『女性と民間伝承』のほか、「竜王と水の神」を収録。

Table of Contents

  • 桃太郎の誕生
  • 女性と民間伝承
  • 竜王と水の神
Volume

11 ISBN 9784480024114

Description

古代の祭政一致社会において兄の帝を守護し助けた巫祝的性格をもつオナリ神をはじめ、玉依姫、御霊信仰、姥神伝説などをとりあげ、目に見えぬ精霊の力によって女性が歴史の舞台の影ではたしてきた役割を掘り起こし、さらに口承文芸の伝播に関わった遊行の女婦について考証する『妹の力』。わが国のシャマニズム研究の先駆をなす「巫女考」。ともに、かつて女性がもっていた大いなる力「さかしさ」と「けだかさ」の回復を願って書かれたものである。ほかに毛坊主や聖など中世の民間宗教者たちについての諸論考を収録。

Table of Contents

  • 妹の力
  • 巫女考
  • 毛坊主考
  • 俗聖沿革史
  • 立山中語考
  • 一言主考
  • 鬼の子孫
  • 唱門師の話
  • 俗山伏
  • 桂女由来記
Volume

12 ISBN 9784480024121

Description

かつて村における伝統的婚姻は恋愛結婚であった。—村内婚から遠方婚へ、聟入婚から嫁入婚へ、わが国の婚姻様式の沿革をたどりつつ、若者組・娘組の役割、恋愛技術の変遷、仲人の出現、婚礼儀式の風習を論ずる『婚姻の話』。巻末の「聟入考」は歴史学における民俗学の有効性と可能性を説いた注目すべき論考である。また現代は小家族制度に対して、近代以前の家はどのようなものであったか、産育の習俗、労働組織と家、家名と土地の関係など、家永続を願う民族特有のイエ観念を論ずる『家閑談』。ほかに婚姻と葬制に関する語彙集などを収録。

Table of Contents

  • 婚姻の話
  • 家閑談
  • 農村家族制度と慣習
  • 親方子方
  • 常民婚姻史料
  • 葬制の沿革について
  • 葬制沿革史料
Volume

13 ISBN 9784480024138

Description

死後の霊魂の行きつく他界を日本人はどのようにイメージしているのだろうか—死者の魂は、十万億土の幽遠の彼方ではなく、故郷の山の高みから、いつも子孫のなりわいを見守っているという、仏教の死生観とは異なる他界観が展開される『先祖の話』は、敗戦の色濃い昭和二十年春、戦死した多くの若者の魂の行く方を想い、連日の空襲警報のもとで書き続けられたものであり、柳田国男の祖先観の到達点である。祭の原初の形態を神祭りにもとめ、都市の祭礼へと変化していった跡をたどる『日本の祭』のほか、神道に関わる諸論考を収録。

Table of Contents

  • 先祖の話
  • 日本の祭
  • 神道と民俗学
  • 祭礼と世間
  • 神道私見
  • 神社のこと
  • 人を神に祀る風習
  • 忌と物忌の話
  • 魂の行くえ
  • 大嘗祭ニ関スル所感
Volume

14 ISBN 9784480024145

Description

日本人の信仰と生活の中で、特別に神聖視されてきた松や杉などの樹木—神社の境内の神木や民間神事の柱から盆の灯篭や正月の門松にいたるまで、神が降臨するときの依代(よりしろ)としての樹木について考察する『神樹篇』。敗戦直後精神的支柱を失った日本の民族と祖国の将来を憂い、神社はどうなるのだろうかという人々の切実な問いに答えるために書かれた新国学談三部作『祭日考』『山宮考』『氏神と氏子』。以上いずれも神祭りの日や祀る場所などの検証を通じて、日本人古来の氏神信仰の起源や祖霊信仰の変遷について論究する渾身の書である。

Table of Contents

  • 神樹篇
  • 祭日考
  • 山宮考
  • 氏神と氏子
Volume

15 ISBN 9784480024152

Description

諸国村里の生活には書物では説明できぬ色々の現象有之候—その中でも最も不思議なシャグジという神々への信仰、さらには境に祀られる十三塚について考究した『石神問答』。本書は、喜田貞吉、白鳥庫吉、佐々木喜善らとの往復書簡の形式で、日本の民間信仰研究の基礎を築いた先駆的作品である。おもに東北地方の旧家に行なわれるオシラサマ信仰が日本人の固有信仰の根源を示す重要な文化様式と捉え、養蚕の起源譚やオシラ祭文と巫女との関係などを掘り下げて、ロシア人留学生ネフスキーの着眼をさらに展開させた『大白神考』他。

Table of Contents

  • 石神問答
  • 大白神考
  • みさぎ神考
  • 田社考大要
  • 塚と森の話
  • 十三塚
  • 境に塚を築く風習
  • 七塚考
  • 耳塚の由来について
  • 民俗学上における塚の価値
Volume

16 ISBN 9784480024169

Description

幼い遠い日々や、離れて故郷を振りかえるとき、なつかしく想い出される盆や正月、節供の年中行事。なぜ、これらの行事は今もなお、忘れがたく、日本人の心を捉えているのか—急激な都市化の波に洗われ、消え去ろうとしている各地の民間行事を蒐集し、その起源や隠された意味を明らかにする『年中行事覚書』。正月行事が眼に見えぬ力の蘇生と連鎖を祈顔する重要な折目であることを示し、日本人の原初的な時間認識とコスモロジーを追究した『新たなる太陽』。民俗事象や年中行事の考察を通じて、日本人の心の深層に迫る名著のかずかず。

Table of Contents

  • 年中行事覚書
  • 新たなる太陽
  • 月曜通信
  • 行器考
  • 苗忌竹の話
  • 御刀代田考
  • 家の神の問題
  • 浜弓考
  • 神送りと人形

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Details
  • NCID
    BN03882069
  • ISBN
    • 4480024018
    • 4480024026
    • 4480024034
    • 4480024042
    • 4480024050
    • 4480024069
    • 4480024077
    • 4480024085
    • 4480024093
    • 4480024107
    • 4480024115
    • 4480024123
    • 4480024131
    • 448002414X
    • 4480024158
    • 4480024166
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    32冊
  • Size
    15cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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