上海時代 : ジャーナリストの回想

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上海時代 : ジャーナリストの回想

松本重治著

(中公文庫)

中央公論社, 1989

タイトル読み

シャンハイ ジダイ : ジャーナリスト ノ カイソウ

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内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784122016019

内容説明

満州事変後の排日抗日の風潮の中、聯合通信上海支局長として中国へ赴いた著者は、日中戦争勃発をはさむ6年間、上海を舞台に取材、報道にあたった。その間、中国を始め、内外の政治家・外交官・財界人・ジャーナリスト等との多彩な交友を通して、日中正常化・和平への実現に尽力した。日中外交折衝の渦中にあった著者が、40年来の情熱をこめて綴った歴史の現場からの証言。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。全3巻。

目次

  • 上海へ
  • 中国の知友
  • 上海の外国人
  • 満州、華北への旅
  • 蒋・汪合作政権
  • 有吉外交の開花
  • 対日接近外交の展開
巻冊次

中 ISBN 9784122016071

内容説明

日本で二・二六事件が起り、中国では抗日テロが頻発する昭和10〜11年。広田外相・有吉大使が進める対中親善外交の一方で、現地陸軍が推進する「華北自治工作」—日本の対中外交は二元化する。その間、汪兆銘が狙撃され、蒋・汪合作政権の対日親善外交は破局への道を歩み始める。更に知日派要人・抗日のテロが相次ぐ中、日中関係はとみに険悪化してゆく。日中戦争前夜の緊迫する外交折衝を、渦中にあった著者がつぶさに回想する。

目次

  • 二元化する対中外交
  • 広田三原則
  • 華北自治工作
  • 昭和11年の新局面
  • 二・二六事件の影
  • 国交調整への基本方針
  • 日中外交交渉の難航
  • 蒋・川越会談へ
  • 昂まる抗日運動
巻冊次

下 ISBN 9784122016149

内容説明

世界的スクープとなった、所謂、西安事件、張学良による蒋介石の監禁は、結局、中国の一致抗日をもたらし、蘆溝橋事件の突発から、ついに日中全面戦争へ突入する。だが、失敗に帰しはしたものの、そこには歴史に記録されるべき、心ある人々の平和のための闘いがあった。回想録の白眉、西安事件を始め、自らも関与した汪兆銘の和平運動等を中心に描く。国際ジャーナリストとしての声価を高めた、著者の代表作。

目次

  • 西安事件をスクープ
  • 兵諌としての西安事件
  • 命運を決した半年
  • 蘆溝橋事件の突発
  • 回帰不能地点へ
  • 平和のための闘い敗る
  • 戦線拡大と和平の努力と
  • 日中和平工作の渦中で

「BOOKデータベース」 より

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