「第九」と日本人
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「第九」と日本人
春秋社, 1989.11
- タイトル読み
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ダイク ト ニホンジン
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注記
〈第九〉演奏史略年表:p356〜367
内容説明・目次
内容説明
昭和63年の暮れの〈第九〉は日本全国で158公演にのぼり、「すみだ5,000人の〈第九〉」や「サントリー1万人の〈第九〉」に代表される巨大化した公演も多い。もはや流行を超えたこの〈第九〉現象とは、日本人にとって何を意味するのだろうか。大正7年板東でのドイツ人捕虜による〈第九〉初演から、戦争末期の出陣学徒壮行会の〈第九〉、戦後アマチュア合唱団により市町村でも〈第九〉が歌われるようになるまで、数多くの貴重な資料や写真をもとに、〈第九〉現象のルーツをさぐり、今まであまり知られていなかった〈日本の第九〉の歴史を明らにかする。
目次
- プロローグ 私の「第九」との出会い
- 1 「第九」演奏の源流
- 2 日本人の「第九」初演はいつか
- 3 日本人は「第九」をどう聴いたか
- 4 新交響楽団の結成
- 5 新しい指揮者の出現
- 6 ある亡命指揮者の来日
- 7 印象にのこる戦時下の「第九」
- 8 暮れの「第九」の原点
- 9 荒廃の中から
- 10 2つの音楽運動
- 11 恒例化する暮れの演奏
- 12 暮れの「第九」現象のはじまり
- 13 「第九」ブームの楽屋裏
- 14 聴く「第九」から歌う「第九」へ
- 15 「第九」を歌った町と村
- 16 「第九」平和使節
- 17 イベントとしての「第九」
- エピローグ 日本人の心と「第九」精神
「BOOKデータベース」 より