進歩がまだ希望であった頃 : フランクリンと福沢諭吉
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進歩がまだ希望であった頃 : フランクリンと福沢諭吉
(講談社学術文庫, [910])
講談社, 1990.1
- タイトル読み
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シンポ ガ マダ キボウ デ アッタ コロ : フランクリン ト フクザワ ユキチ
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内容説明・目次
内容説明
『フランクリン自伝』は18世紀アメリカが後世に遺す文学上の傑作だが、『福翁自伝』は19世紀日本が世界に伝える無比の作品である。フランクリンと福沢諭吉は、克明な観察者、八面六臂の啓蒙家として、米国独立と明治維新を生き抜いた。この偉物を分析して、日米精神史上の対比評伝を私は本書で試みた。「前へ、前へ」それが2人の歩調だが、それは進歩がまだ希望であった頃の時代精神だったにちがいない。
目次
- 日米の好一対
- 白石と諭吉
- フランクリンの略伝
- 福沢の略伝
- こくめいな人
- 封建的秩序への反撥
- Get Away
- 食うこと、飲むこと
- 着ること、着ないこと
- a self‐made man
- 外国語の知識
- 弁論の術
- 無宗教者の宗教論
- われら神を信ず
- 科学上の実験
- 新しい語彙の発明者と輸入者
- 社会上政治上経済上の発見
- 民主的な文章家
- 「資本主義の父」
- 福沢の武家根性
- 銭の国たるべし
- 福沢の「拝金宗」
- 明治初年のフランクリン熱
- 金剛石も磨かずば
- 女
- USEという観念
- D・H・ロレンスによる福沢批判
- 国木田独歩の場合
- 蜉蝣
- 植村正久の弔辞
- 一身二生
- 「プロテスタンティズムの倫理と日本資本主義の精神」
- 独立自尊
- 費府と土佐の西の端の柏島
- 教養小説の系譜の上で
- 日本におけるフランクリンの運命
- 日米文学史上の両自伝の位置
- ハーン対佐久間信恭
- 語り口の由来
「BOOKデータベース」 より