仮象の世界 : 「内なるもの」の現象学序説
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仮象の世界 : 「内なるもの」の現象学序説
思索社, 1990.2
- 新装版
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カショウ ノ セカイ : ウチ ナル モノ ノ ゲンショウガク ジョセツ
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Description and Table of Contents
Description
著者の心はいつも万華鏡の世界に向いている。それが現実ではなく、仮像の世界であることは知りつつも、そこにこそ人間の内面の真実がひそんでいることを、著者はよく知っているのだ。幼児の微笑、出会い、人格の成熟、不安と苦痛といったテーマをひとつひとつ点検しながら、人間の内面の、明るさではなく昏さ、豊さではなく貧しさ、光ではなく影の部分を明らかにしていく本書は、異常な人々や貧しい世界と共生したいと願う著者の、人間性に対する祈りの書といえる。
Table of Contents
- 第1章 万華鏡の世界—まぼろしの巷
- 第2章 自閉の本質—陸沈孤生の人
- 第3章 人格の成熟—東西南北の人
- 第4章 最初の微笑—苦の世界へ
- 第5章 共感の真実—一夜同宿
- 第6章 悲傷の宿命—地上性の重さ
- 第7章 浮生の身体—生きられる現実
- 第8章 不安の照翳—行人と行人
- 第9章 苦界の岸辺—人生の炎凉
- 第10章 苦痛と人間—風雨氷雪
- 第11章 人間と慟哭—秋霜冬花
- 第12章 直立の体位—貧しい運として
- 第13章 自由の眩暈—浮運流光
- 第14章 双手の憂愁—罪障への招き
- 第15章 遊戯と生命—瑠璃の幻影
- 第16章 戦慄と陶酔—敢えて何に賭けるか
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