中島敦論 : 「狼疾」の方法
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書誌事項
中島敦論 : 「狼疾」の方法
(Litera works, 2)
有精堂出版, 1990.5
- タイトル別名
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中島敦論 : 狼疾の方法
- タイトル読み
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ナカジマ アツシ ロン : ロウシツ ノ ホウホウ
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内容説明・目次
内容説明
享楽主義の破局による青春の終焉の確認から、存在の形而上学的不安の主題化へ—。一瞬の光芒を放って夭逝した作家中島敦の文化を「狼疾」の形象化という視点から一貫して追求してきた著者の二十五年間に亙る研究の集成。若き日の感動を渝らぬ熱情を伏流させ、既に中島敦研究において高い世評を得ている細密な論文を収めた。
目次
- 中島敦—そのエスキス
- 初期の習作—豊饒な可能性
- 「虎狩」—その享楽主義
- 「谷崎潤一郎論」—「耽美派の研究」序説
- 歌稿と「狼疾記」・「かめれおん日記」—享楽主義の終焉
- 「光と風と夢」—作家の誕生
- 「古譚」—物語の饗宴
- 「山月記」再説
- 「山月記」私見—「欠ける所」他をめぐって
- 「李陵」—その構造
- 中島敦における時間と空間
- 中島敦における〈詩人〉—南洋物をめぐって
- 中島敦の表現—オノマトペを中心に
- 中島敦研究史
「BOOKデータベース」 より