パルナス : ピサのユダヤ人虐殺
著者
書誌事項
パルナス : ピサのユダヤ人虐殺
みすず書房, 1990.5
- タイトル別名
-
The Parnas
- タイトル読み
-
パルナス : ピサ ノ ユダヤジン ギャクサツ
大学図書館所蔵 件 / 全67件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
「ピサの斜塔」で有名なイタリア・ピサに、パルナスと呼ばれる男がいた。パルナスとはユダヤ教の会衆長の意である。彼はユダヤ教徒、キリスト教徒のわけ隔てなく経済的・精神的援助を惜しまず、人々の尊敬を集めていた。1944年夏、ピサを南北に分断するアルノ川を挾んでドイツ軍と連合軍が対峙する。ドイツ軍支配下の北岸にあるパルナスの家には何人かのユダヤ人が集まり、連合軍による解放の時を待っていた。著書のアリエティは、若き日にピサからアメリカに亡命した高名な精神医学者である。本書は故郷ピサの歴史とそのユダヤ人共同体についての貴重な証言であり、知られざる南欧系ユダヤ人(セファルディー)の生活と信条の吐露ともなっている。血とインクが綴る会衆長=パルナスへの鎮魂歌。人間の苦悩と恐怖と高貴にせまる。
目次
- 1 ある特別な共同体
- 2 7月31日の午後と宵の口
- 3 アンジェロの問い
- 4 パルドーとエルネスト
- 5 7月31日の夜の客人たちとシルヴィア、ジョヴァンナ、およびアリーチェ
- 6 7月31日の夜のパルドー
- 7 松林のなかのアンジェロ
- 8 8月1日の夜明け
- 9 8月1日の早朝
- 10 対決
- 11 聖アンドレア通りで
「BOOKデータベース」 より