無冠の男
著者
書誌事項
無冠の男
(新潮文庫, こ-12-8-9)
新潮社, 1988.6
- 上
- 下
- タイトル読み
-
ムカン ノ オトコ
大学図書館所蔵 件 / 全19件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784101262086
内容説明
自らの手で歴史を動かしつつも、藩閥政治家や財閥のさそいを歯牙にもかけず、己れの信ずる道を貫いてさわやかに生きたジャーナリスト、実業家、社会運動家たち。近代資本主義発展の表と裏を自在に往き来しつつ、権力、金力、地位、名誉渦まく中で、彼らがいかに出会い、いかに出処進退したかに焦点をあわせ、隠されたエピソードとともに、じっくりとその人物像を語る。
目次
- 第1章 剣からペンへ(最初のジャーナリスト;青年犬養毅;咢堂尾崎行雄;福沢諭吉の真意)
- 第2章 草創期三菱の群像(後援者朝吹英二;豊川良平の人材発掘;山本達雄と商業学校;川田小一郎随行旅行)
- 第3章 日本最初の経済論争(鼎幹田口卯吉;財政官由利公正;大隈重信の立身;田口卯吉対犬養毅)
- 第4章 高島炭坑事件(後藤象二郎炭坑経営;大江卓の義侠心)
- 第5章 巨人頭山満(杉山茂丸と頭山の出会い;高場塾・矯志社;玄洋社の成立;平岡浩太郎炭坑経営に)
- 第6章 日清の狭間に(民権運動から国権運動へ;井上角五郎と金玉均;板垣退助の外遊)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784101262093
内容説明
右翼の源流と目される頭山満、左翼の源流として目される中江兆民。この二人の思想信条をこえた魂のふれ合いこそ、無冠を貫いて生きた男同士の真骨頂を示すものである。その反対に無名のアルバイト記者から出発し、その後、三菱の利益を代弁するようになって「人間的変貌」をとげた犬養毅…。無冠に徹することから生まれるその人間的魅力に託しつつ、著者の熱い想いを存分に語る。
目次
- 第7章 壮士杉山茂丸(顕官貴紳訪問;北炭社長、易者高島呑象;大隈襲撃事件;日本勧業銀行創立裏話)
- 第8章 金権政治のはじまり(「悪党」星亨;京浜銀行事件)
- 第9章 ロシア、中国、南方(内田良平ロシアをめざす;荒尾精、鳥居素川、陸羯南、池辺三山)
- 第10章 中江兆民(貴公子西園寺公望;仏学塾と二葉亭四迷)
- 第11章 右翼と左翼の源流(幸徳秋水と小泉三申;大逆事件田中義一と小泉三申;頭山と兆民の交流)
- 第12章 大陸の革命をめざして(金玉均暗殺事件;エリート孫文;滔天宮崎寅蔵;中国革命同盟会と北一輝;辛亥革命勃発)
「BOOKデータベース」 より