写真の時代
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写真の時代
(筑摩叢書, 355)
筑摩書房, 1991.8
- タイトル読み
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シャシン ノ ジダイ
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注記
毎日新聞社 1979年刊の再刊
内容説明・目次
内容説明
光学から化学になり、さらに電子工学に吸収されようとしているカメラ・テクノロジーの発展とあいまって、写真の日常生活への普及は極限に達しようとしている。他方で写真の作品化がすすみ、美術館に収蔵されたり、オークションにかけられ高値で落札されたりするように、もう充分に芸術品扱いを受けている。写真をめぐるこのような状況をニラミながら、あくまでも素人の場所から、ノンシャランな構えとみせて鋭い批評を加えたのが本書である。
目次
- キカイの自立性
- モデルは聖者である—写される側の表現と論理
- 月例コンテスト流写真
- 闇の犯行—シリアス・アートのいわれ
- なぜ題をつけるか—写真の自主性を考える
- 揶揄の視線—「女が見る女」と「男が見る女」
- 吹けば飛ぶよな想像力—航空写真
- カメラの高級化—使用説明書を読みながら
- 不許可写真—記録性の逆転劇
- 絵のような写真—ウィリアム・エグルストンの世界
- 戦争写真集—石川文洋のベトナムの記録
- かなしみの壷—リチャード・アベドンの「肖像」
- さまざなま花—須田一政『風姿花伝』
- ハダカの女と女の裸—E.J.ベロックの写真
- 写真師の写真—写真の開祖上野彦馬
- 写真の日本画—前田真三『出合の瞬間』
- ひかえ目の美学—増田彰久『フランク・ロイド・ライトの世界』
- こわい写真—レニ・リーフェンシュタールのヌバ族
- これからの「写真史」—JPS編『日本現代写真史』を見て
- 奢るなかれ現代の聖像製作者
- 青春と時代の憂鬱—桑原甲子雄氏に会う
- 「顔写真」と無署名性
- 庶民の遊び—自動焦点カメラで写してみた
- 写真のためにはなにも存在しない
- 「写真の時代」の終り
「BOOKデータベース」 より