鯨の死滅する日
Author(s)
Bibliographic Information
鯨の死滅する日
(講談社文芸文庫, . 現代日本のエッセイ||ゲンダイ ニホン ノ エッセイ)
講談社, 1992.2
- Title Transcription
-
クジラ ノ シメツスル ヒ
Available at / 65 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
年譜・著書目録: p673-690
Description and Table of Contents
Description
〈滅びるにしても、いわば抵抗しつつ滅びるのでなければならず、終末観的な想像力の発揮のうちにこそ、人間の最終の希望はあらわれるのである。〉との甦りへの願い。戦後、22歳で作家となり、今36歳となった著者は1970年の時代状況と文学に対し真摯な発言を続ける。己れの文学の軌跡15年を“総括”し、新たな再生を期した三部作「全エッセイ集」の最終巻。文芸文庫版定本。
Table of Contents
- 第1部 状況と想像力(おもてを伏せてふりかえる—わが戦後;死滅する鯨とともに—わが’70年;敗戦経験と状況71 ほか)
- 第2部 〈沖縄ノート〉以後(核基地の直接民主主義;怒れる死者のメッセージとともに;沖縄・インド・アジアの旅 ほか)
- 第3部 アメリカ旅行者の夢(地獄にゆくハックルベリィ・フィン;コンピューターの道徳性;不可視人間と多様性 ほか)
- 第4部 架空聴講記(ピラトに訊ねられて;寛容のパラドックス;小さい魚の手がかり;乱世・泰平の想像力 ほか)
- 第5部 文学者たちとぼく自身(ほんとうの教育者としての子規;広津和郎における知識人の死;若い白鳥;中野重治の地獄めぐり再び;林達夫への侏儒の手紙;モラリストとしての伊丹万作;野間宏は発展的に持続する;堀田善衛の遍歴する魂;安部公房的存在論;安岡章太郎の跳躍とヴィジョン;高橋和巳と想像力の枷;ここにヘンリー・ミラーがある;ノーマン・メイラーの持続性;文体の算数;核時代のエラスムス ほか)
by "BOOK database"