開かれた言葉 : 文学空間の亀裂
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開かれた言葉 : 文学空間の亀裂
彩流社, 1992.4
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ヒラカレタ コトバ : ブンガク クウカン ノ キレツ
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Description and Table of Contents
Description
文学作品は実人生とはいかなる関係も持たない世界を構成するものでありながらも、それは実人生とある特殊な関わり方をするといったような、文学作品特有のいわば矛盾した複合性が文学作品のレーゾン・デートルとなっているという理解に立って、閉じられた文学空間に亀裂を生ぜしめてそれを外に向けて開き、同時にその亀裂を通して異界の暴力的とも言える力を作品空間内に呼び込む文学言語に潜む圧力を多角的に追求した批評の作業。
Table of Contents
- 1 開かれた言葉—ウォルター・オングから始めて
- 2 世界を読み解くメタファー—ノースロプ・フライ
- 3 仲介者としての解釈家の運命—フランク・カーモード
- 4 現代文学理論とユダヤ的発想—スーザン・A.ハンデルマン
- 5 誤読の美学・崇高批評—ハロルド・ブルーム
- 6 始源に対立する始まり—エドワード・W.サイード
- 7 文学とキリスト教—ひとつの視座
- 8 カタルシスかプレローマか—キリスト教的悲劇の可能性
- 9 叙事的の語り—ジョン・ミルトン『失楽園』の構造的解釈
- 10 テキストの表層—T.S.エリオット『荒地』をどう読むか
- 11 バラ園体験の詩的形象—T.S.エリオット『四つの四重奏』の構造
- 12 弱者の見果てぬ夢—D.H.ロレンス『アポカリブス』
- 13 殉教者はヒーローになれないか—ショーン・オフェイロン『消えゆくヒーロー』
- 14 フィクションとしてのメタ言語—ハーバート・リンデンバーガー『サウロの失墜』
- 15 サタン・悪魔・悪霊—その呼称をめぐって
- 16 〈タイポロジー〉について
- 17 〈プロット〉について
- 18 〈フィクション〉について
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