佐多稲子論
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佐多稲子論
オリジン出版センター, 1992.7
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サタ イネコ ロン
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佐多稲子肖像あり
Description and Table of Contents
Description
著者は、佐多稲子研究会創立いらい10余年にわたり、その中心的な研究者の1人として質実な調査と検討を進めてきたひと。現在では、佐多稲子研究の代表的な卓抜した1人として知られ,本書は、そういう著者の年月をかけてゆっくり熟成した本になっている。
Table of Contents
- 序にかえて—評伝・逆境から目覚めた“素足の娘”
- 佐多稲子の文学発想
- 「キャラメル工場から」覚書き
- 「くれなゐ」における明子の言説
- 「素足の娘」の虚構空間—桃代にみる性の目覚め
- 「くれなゐ」から「灰色の午後」への屈折—昭和10年代をめぐって
- 屈折のゆくえ—戦争中の作品について
- 太平洋戦争期の佐多稲子
- 女・生活・民衆の再発見—「私の東京地図」と「ある女の戸籍」にみる戦後の起点
- 「歯車」の構図—事実の思想をめぐって
- 夫婦の共犯風景—「灰色の午後」論
- 妻の官能の覚醒—不倫小説「灰色の午後」の光景
- 「渓流」の意味するもの
- 原爆と秘めたる愛—「樹影」の深層
- 「時に佇つ」の位相
- 「時に佇つ」における散文精神
- 「夏の栞—中野重治をおくる—」覚書き—美しい異性関係を生きる
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