書誌事項

ルソー : 市民と個人

作田啓一著

(筑摩叢書, 368)

筑摩書房, 1992.10

増補

タイトル別名

ジャン-ジャック・ルソー

タイトル読み

ルソー : シミン ト コジン

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注記

「ジャン-ジャック・ルソー」 (人文書院 1980年刊) の改題・増補版

内容説明・目次

内容説明

ルソーの母は彼を生んで産褥熱で死に、父は母親似の彼を愛し憎んだ。ルソーは後年、スパルタをモデルに市民社会を仮構する『社会契約論』では〈父〉と同一化し、聖母のようなジュリを中心とするクララン農園を描く『新エロイーズ』では〈母〉と同化しようとした。さらに晩年、『孤独な散歩者の夢想』では自然との融合に生の充溢を求めた。スパルタには徳と愛国心という原理があったが、市民社会は利益による結合から成っており、クララン農園は小さなユートピアでしかない。彼は生の充溢による結合が可能な社会を夢見ていたのだ。ルソーの複雑なパーソナリティと思想を、精神分析や行為理論を統合した独自の観点から解明する。

目次

  • ルソー・近代と脱近代の思想
  • 第1章 ルソーの自己革命
  • 第2章 ルソーのユートピア
  • 第3章 ルソーの直接性信仰
  • 付論 ルソーの集団観

「BOOKデータベース」 より

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