ロシアの博物学者たち : ダーウィン進化論と相互扶助論

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ロシアの博物学者たち : ダーウィン進化論と相互扶助論

ダニエル・P・トーデス著 ; 垂水雄二訳

工作舎, 1992.10

タイトル別名

Darwin without Malthus : the struggle for existence in Russian evolutionary thought

タイトル読み

ロシア ノ ハクブツガクシャ タチ : ダーウィン シンカロン ト ソウゴ フジョロン

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内容説明・目次

内容説明

ダーウィン進化論の中心概念「自然淘汰」には、マルサスが『人口論』で説く「生存闘争」が隠喩となっている。19世紀半ば『種の起原』を読んだロシアの博物学者たちは、つぎつぎと、この隠喩としての「生存闘争」に抵抗を示し、マルサス抜きのダーウィニズムを唱えた。植物学者ベケトフ、生理学者メチニコフ、魚類学者のケッスラーも、地質学者のクロポトキンも、その研究実績やフィールドワークから闘争なき進化を証明し、むしろ進化の要因は生物の相互扶助にあると語る。革命前夜の気高きロシア科学精神の抬頭。

目次

  • 第1章 ダーウィンの隠喩とロシアの読者
  • 第2章 マルサス、ダーウィン、およびロシアの社会思想
  • 第3章 ベケトフ、植物学、自然界の調和
  • 第4章 コルジンスキー、ステップ、突然発生の理論
  • 第5章 メチニコフ、ダーウィニズム、食作用説
  • 第6章 ケッスラーとロシアの相互扶助論の伝統
  • 第7章 クロポトキンの相互扶助論
  • 第8章 セヴェルツォフ、ティミリヤーゼフ、および古典的伝統

「BOOKデータベース」 より

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