日本人の心の歴史
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日本人の心の歴史
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1993.4
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ニホンジン ノ ココロ ノ レキシ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480080530
内容説明
咲く花に時勢や人生の全盛を、落ち葉に凋落を、秋の夕暮れに寂莫を重ね合わせてきた日本人の繊細な感覚。それを最もよく示す季節感の変遷を、各々の時代を特色づけた文芸作品や思想の中にさぐり、日本人独特の心の歴史を究明する、創見に富んだ日本精神史。本巻では、万葉・古今・新古今から、芭蕉にいたるまでの、自然と生活が密着していた時代の日本人と季節の関わりを描く。
目次
- 序論 日本人の感受性の特色—感性の論理
- 1 万葉集における「見れど飽かぬ」について
- 2 古今集における「思ふ」について、及び王朝末、中世初期に現はれた「心」への懐疑と否定
- 3 「思ふ」から「見る」への回帰、及び「見る」ことの深化
- 4 春と秋といづれまされる
- 5 季節のよびよせ
- 6 四季の色どり
- 7 古今集の四季の部立及び配列の仕方の問題
- 8 秋への傾斜
- 9 冬の美の発見
- 10 冬の美
- 11 否定の美学
- 12 新なる季節
- 13 季節の実相
- 14 芭蕉の発明
- 補遺 『撰集抄』の脱体制者たち—その歴史的叙述
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480080547
内容説明
自然と共に生きてきた日本人の繊細な季節感の変遷を、文芸作品や思想の中にたどり、日本人の心の歴史とその骨格を究明する、創見に富んだ日本精神史。本巻では、西鶴から、禅・儒教の思想などを経て現代に及び、自然・季節を生活から疎外することをもって進歩と考えるにいたった現代文明の傾向を鋭く批判する。
目次
- 1 西鶴の登場—中世から近世へ
- 2 禅から儒へ
- 3 義理と人情
- 4 道行
- 5 擬古
- 6 風雅から実証へ
- 7 外国人の見た日本の風光・風物
- 8 東洋的なものと西洋的なものとの葛藤と融和
- 9 写生
- 10 現代文明化の自然・季節
「BOOKデータベース」 より