キメラ : 満洲国の肖像
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書誌事項
キメラ : 満洲国の肖像
(中公新書, 1138)
中央公論社, 1993.7
- タイトル読み
-
キメラ : マンシュウコク ノ ショウゾウ
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注記
文献: p317-330
内容説明・目次
内容説明
1932年3月、中国東北地方に忽然と出現し、わずか13年5カ月後に姿を消した国家、満洲国。今日なおその影を色濃く残す満洲国とは何だったのか。在満蒙各民族の楽土を目指すユートピアか、国民なき兵営国家なのか。本書は、満洲国の肖像をギリシア神話の怪獣キメラに譬えることによって、建国の背景、国家理念、統治機構の特色を明らかにし、そこに凝縮して現われた近代日本の国家観、民族観、そしてアジア観を問い直す試みである。
目次
- 第1章 日本の活くる唯一の途—関東軍・満蒙領有論の射程
- 第2章 在満蒙各民族の楽土たらしむ—新国家建設工作と建国理念の模索
- 第3章 世界政治の模範となさんとす—道義立国の大旆と満洲国政治の形成
- 第4章 経邦の長策は常に日本帝国と協力同心—王道楽土の蹉跌と日満一体化の道程
「BOOKデータベース」 より