曙光
著者
書誌事項
曙光
(ちくま学芸文庫, [ニ-1-7] . ニーチェ全集 / フリードリッヒ・ニーチェ著||ニーチェ ゼンシュウ ; 7)
筑摩書房, 1993.9
- タイトル別名
-
Morgenröthe : Gedanken über die moralischen Vorurtheile
Morgenröte : Gedanken über die moralischen Vorurteile
- タイトル読み
-
ショコウ
大学図書館所蔵 件 / 全156件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
普及版「ニーチェ全集」第7巻(理想社, 1980年4月刊)を基にしたもの
訳出底本: 原著(Alfred Kröner Verlag)第4巻
索引: 巻末p1-30
内容説明・目次
内容説明
〈私の父は三十六歳で死んだ。彼の生命が下り坂となったのとおなじ年に、私の生命もまた下り坂となった。私はまだ生きてはいたが、三歩前も見えなかった〉。激しい発作と苦痛に襲われた1879年、ニーチェはバーゼル大学の教授職を捨てて、生涯最も日の差さぬ暗欝な冬を影として過ごした。翌年、憂愁と沈痛に満ちた思索の森の深奥にも一条の曙光が射しこみ、ニーチェは再び自己の思想の視野を回復しはじめる。『曙光』は厭世的・批判的分析が大半を占めるが、午前の新しい光が注がれた最終章「第五書」の穏やかな肯定への意志に彩られた全体の調子は、やがて来たるべき正午の思索への予感と予兆を指し示している。
「BOOKデータベース」 より